節穴は「見ているものがどのような価値があるのか判断できないこと」「判断欠如」と言い換えると分かりやすい。
見落としは「見るべきものを見逃すこと」。
「注意欠如」と言い換えると分かりやすい。
「節穴」は判断や鑑定を出来ないか間違えることです。
「お前の目は節穴か」と使います。
「見落とし」は見逃すことで注意が足りないことで起きます。
「節穴」は木材の穴のこと
「節穴」は本来木材にある穴のことを言います。
枝の抜け落ちた後で、板としては役に立たないものになります。
転じて、見落とすこと、判断できないことなどに使われます。
例えば、鑑定師が間違った鑑定をすると「あの鑑定士は偉そうにしているが偽物と見破れなかったので節穴だ」と嘲られます。
また、「ガラス玉を水晶と言う人」は目が節穴なのです。
「見落とし」は注意不足
「見落とし」は「節穴」ではなくとも、見るべきものを見なかったので注意欠落と言われます。
しかし、見ていてもそれが何なのかを判断できていなければ、目が節穴と言われても仕方ありません。
「見落とし」は見るべきものを見逃すこと、見るべきものを見ても分からないことも言います。
「どうも見落としが多いな」「肝心なものを見落としている」などと使います。
目が「節穴」も「見落とし」のこと
目が「節穴」は価値が分からないことですから、「価値」の見落としと言えます。
鑑定ではどれほどの価値があるかを鑑定するのですが、適正な鑑定額を提示することや、価値を認めず価格を付けないことは普通に行いますが、たまに価値のない物や偽物に高額の鑑定額を付けることなどをしますと「節穴」と言われます。
これも価値のない価値の「見落とし」なのです。
「節穴」と「見落とし」とは
「節穴」は板の節穴のことですが、それがあるとものにならないことから役に立たないこととなりました。
価値の分からないことを、役に立たない者、「節穴」と言ったのです。
「何だ、こんなことも分からないようではお前の目は節穴だなあ」と使います。
「見落とし」は価値のあるものを見逃すこと、見ても分からないことを言い、「節穴」と共通する意味もあります。