模様は「自然に出来る形、状態、人工的に作るパターンのこと」。
「パターン」と言い換えると分かりやすい。
デザインは「人工的に作る造形や意匠のこと」。
「意匠」と言い換えると分かりやすい。
「模様」は意味が広く自然の状態のことも言います。
空模様、雨模様など。
「デザイン」は完全に人工的なもので、創意工夫があるもののこと、意匠ということがあります。
「模様」の意味は多様
「模様」は自然界が作り出す様々な形、例えば雪の結晶や波紋など自然の造形美になります。
また、「空模様・雨模様・荒れ模様」など自然の状態も表します。
人工的に作るものもあり、一つの型の連続や、パターンと呼ばれるものなどを言います。
「格子模様・市松模様・幾何学模様・唐草模様・水玉模様」などがあり、また「人生模様・人間模様・生活模様」などとも言います。
「デザイン」は創意工夫
「デザイン」は単純なものから複雑なものまで、創意工夫がみられるものになります。
意匠もデザインで、登録することで保護されています。
例えば車や家電製品、服飾などの製品の形などは工業デザインとなり意匠法で意匠登録がされます。
また、「デザイン」はコンセプトを具現化したものとも言えます。
コンセプトがまずあり、それを最大限に引き出す創意工夫によりデザインは生み出されます。
「模様」と「デザイン」は異なるもの
「模様」は自然にできるものも言いますから、「デザイン」にはなりません。
同一パターンの繰り返しで作られる「模様」も工夫はあるものの「デザイン」とは言い難いのです。
繰り返される一つのパターンを見ると創意工夫が感じられるため「デザイン」と考えられますが、繰り返しは創意工夫ではありませんから「模様」になるのです。
「模様」と「デザイン」とは
「模様」は自然に形作られるもの、一つの形を繰り返すもの、自然界や人間界の様子などを言います。
「デザイン」は図案や物の形のことで、コンセプトに基づいて創意工夫の末、形作られるものと言えます。
世の中に存在する人工物はすべてデザインがあるのです。
家電製品や車、家具、衣服、構造物、日用品などあらゆるものにデザインがあります。