「前身」と「後身」の違い・意味と使い方・由来や例文

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前身は「現在の姿になる以前の姿のこと」。

「以前の姿」と言い換えると分かりやすい。

後身は「以前の姿から変わった現在の姿のこと」。

「改名改組」と言い換えると分かりやすい。

世の中は移ろいやすいものですから、現在の名前や組織は発足当時とはかなり変わっていることが多いものです。

現在に比較して以前の姿を「前身」と言い、現在の姿を「後身」と呼びます。

「前身」は昔の名前や組織のこと

「前身」は歴史のある組織では、ほとんどが持つものになります。

寺社などはなかなか変わることはありませんが、会社や学校などは良く変革や合併があります。

そのたびに「前身」が生まれ、「後身」となるのです。

「前身」は創設以来の流れを保っていることが原則となり、名前や組織が変わっても、内容は維持していることが重要です。

「後身」は現在の姿のこと

「前身」があるので現在の「後身」があります。

現在の姿は、「前身」や「後身」を繰り返して現在の姿、「後身」となっているのです。

普通、「後身」は「前身」の発展的なものになります。

改組して規模が縮小する場合もありますが、ほとんどは発展的な改組や名称の変更になります。

企業や学校などは発展的なものですから、改組や合併、組織変更などを繰り返しているのです。

「前身」と「後身」の例

現在の姿は発展した姿なのです。

例えば、自衛隊は、旧日本軍の流れを持つ組織ですが、戦後は「警察予備隊」であり、現在の「自衛隊」となったものです。

「前身」は「日本軍・警察予備隊」で「後身」は「自衛隊」なのです。

銀行でも、「みずほ銀行」は、「前身」は「第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行」なのです。

「第一勧業銀行」も「前身」は「第一銀行・日本勧業銀行」だったのです。

「前身」と「後身」とは

「前身」と言う言葉は良く使いますが「後身」は余り使いません。

「現在の姿」ですから、敢えて使わないのかも知れません。

「前身」は多くの組織が持つものになり、歴史がある企業や団体、学校などはほとんどが「前身」の存在を持っています。

名前や組織が変わっても、創設以来の精神や内容がほぼ同じである必要があります。

しかし、お寺や神社は創設以来の名前を固持していることが多いようです。

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