足手まといは「手足にまつわりついて、邪魔になること」。
一般的には自分たちの邪魔をする、足を引っ張る存在という意味で使っていきます。
できればいなくなってほしいという思いが少なからず込められている言葉です。
邪魔立ては「意図的に邪魔をすること」。
わざと誰かの邪魔をしたりする行為を邪魔立てと表現します。
足手まといも邪魔になる状況ですけど、こちらは意図的という点がポイントです。
「足手まとい」の意味
足手まといとは、手足にまつわりついて、邪魔になることです。
本来はこういった意味ですけど、単純に邪魔をすること、いない方がいい存在であることという意味で使っています。
たいていの場合には、足を引っ張る存在として人間に対して使われることが多いです。
つまり、本人にその気がなくても、結果的に邪魔になっている人という意味で使用していくことが多いと言えるのです。
「邪魔立て」の意味
邪魔立てとは、意図的に邪魔をすることです。
邪魔になっているという意味では、足手まといと大して変わりませんけど、こちらは意図的に邪魔をするシーンで使っていきます。
結果的に邪魔になるではなくて、邪魔する目的を持って行動するようなシーンで使っていくのです。
したがって、足手まといとは異なったシーンで使用していく言葉と言え、そこが大きな違いになってくるはずです。
「足手まとい」と「邪魔立て」の用法や用例
「今年の体育祭において、あいつは完全に足手まといだったな。
あいつがいなければ、うちのクラスはもっといい成績を残せたはずだ。
それにしても他のクラスと比べて、戦力が不公平だろう。」
「あの人は完全に邪魔立てしていた感じだったな。
嫌がらせでもしている気分だったのだろうか。
こっちが困っているのを楽しんでいるように思えたよ。」
足手まといと邪魔立ては状況はかなり似ている
足手まといと邪魔立てについては、どちらも何らかの邪魔をする状況と言えます。
したがって、光景としては同じようなものと評価できるでしょう。
しかし、足手まといは意図せず邪魔してしまう状況で使っていくのに対して、邪魔立ては意図して邪魔をしていく状況で使っていくので、両者はこういった点で明らかに違いがあると言えるでしょう。