ちんたらは「一つのことを行うのに時間を掛け過ぎる様子のこと」。

「だらだら」と言い換えると分かりやすい。

とろとろは「必要以上にゆっくりしている様子のこと」。

「のんびり」と言い換えると分かりやすい。

「ちんたら」は「チン」と「タラ」と言う擬音から出た言葉になります。

「とろとろ」は水の流れが緩やかなことを言った擬態語から来ています。

「ちんたら」は擬音

「ちんたら」は擬音で、「ちん」は焼酎を蒸留する時の沸騰している窯の音、「たら」は蒸留された焼酎が気体から液体に戻り甕に垂れる音を模した言葉です。

焼酎の蒸留は長い時間が掛かったことから、「ちんたら」は時間が掛かりすぎることを言うようになりました。

たとえば、「何をちんたらしている」「ちんたら仕事をするんじゃない」「ちんたら走るな」などハッパを掛けるときに使います。

「とろとろ」は擬態音

「とろとろ」は川の流れが穏やかで淀む様子から「とろとろ」と言うようになりました。

転じて「動作の鈍いこと」を言います。

「とろっとしているカレー」「長瀞」の「とろ」も同じ語源と考えられます。

たとえば、「とろとろ歩いてんじゃないよ」「とろとろとしたシチュウ」「寒天はお湯の中でとろとろと溶け始めた」と使います。

「ちんたら」も「とろとろ」も遅いこと

「ちんたら」も「とろとろ」も時間や動作が遅いことを言います。

気合を入れる場合や、もっと早く出来ると思われる状態で、ハッパを掛ける場合に使われる言葉です。

「ちんたら」は仕事や動作、走っている時などに掛ける言葉で、「とろとろ」も仕事や動作、歩いている時などに使います。

常識的に考えて遅いと判断された場合によく聞く言葉です。

「ちんたら」と「とろとろ」とは

「ちんたら」は焼酎醸造時に窯の音や甕に滴る音を擬音化した言葉です。

醸造に時間が掛かったことから「ちんたら」は「非常識に時間の掛かっている状態」を言うようになり「ちんたらするな」と否定形が付きます。

「とろとろ」も川の水が淀む様子から出た擬態語で、「鈍い様子」を言ったものです。

「とろとろするな」とやはり否定形が付きます。

他には「とろみ」のある様子や「滑らかな様子」も言うようになりました。

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