「恩賜」と「親授」の違い・意味と使い方・由来や例文

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恩賜は「君主が国民の功労に対して金品を渡すこと」。

「功労」と言い換えると分かりやすい。

親授は「天皇陛下が勲章などを国民に渡すこと」。

「勲章授与」と言い換えると分かりやすい。

「恩賜」は日本では天皇陛下が行なう行為で、恩賜公園、恩賜庭園などの言葉があります。

御料地の下げ渡しのことを言いました。

「親授」は天皇陛下が国民に勲章などを渡す行為のことです。

「恩賜」は下げ渡しのこと

「恩賜」は君主が功労のあった家臣に金品を渡すことですが、日本では「恩賜公園」などの払い下げのことに使われています。

「上野恩賜公園・井の頭恩賜公園・猿江恩賜公園・浜離宮恩賜庭園」などがあります。

戦後、御料地であった場所を下賜されたということです。

戦前は「恩賜刀」と言って成績優秀者に軍刀を下賜したこともありました。

「親授」は勲章を下賜すること

「親授」は天皇陛下が国民に直接勲章を渡すことです。

「親授式」では文化勲章は年一回、「勲章」は春と秋の二回行われます。

恩賜または下賜することですが、硬く考えずに天皇陛下が国民に親しみを持ち、功績を讃えて勲章を授けることと思えば良いのです。

文化勲章や大勲位菊花大受章、桐花大受章、旭日大受章、瑞宝大受章の授与に際し直接手渡れます。

「恩賜」と「親授」は同じようなもの

「恩賜」または下賜の対象は軍刀・タバコ・時計や公園・庭園などですが、「親授」の対象は勲章なのです。

どちらも同じように君主や天皇陛下からの下げ渡しものですが、昔ほど「下げ渡す」と言う感覚はないようです。

「親授」は「親授式」で大勲位や大受章、文化勲章などの叙勲の際に天皇陛下から直接手渡されることを言います。

「恩賜」と「親授」とは

「恩賜」は君主が家臣に功労をたたえて金品を与えることですが、日本では天皇陛下より品物を頂くことになります。

戦前は盛んに行われ、様々な品物が有ったようです。

金時計・銀時計、タバコ、軍刀など、現在では菓子などになっています。

「親授」は叙勲の際に天皇陛下が勲章を受賞者に直接手渡されることを言いますが、限定された人のみになります。

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