けりは「俳句の切れ字のこと、終わりにすること。
「終り」と言い換えると分かりやすい。
決着は「白黒をつけて終わりにすること」。
「白黒」と言い換えると分かりやすい。
どちらの言葉も物事を終わらせることを意味します。
「けり」は俳句の切れ字の「けり」のことで、終わりという意味になります。
「決着」も優劣がなかなか付かない場合に、どちらかを優位にして争いを終わらせることです。
「けり」は俳句の「けり」のこと
「けり」は俳句の切れ字と言われる一つで、語句の終りに付けたことから、物事の終りを言う様になったものです。
小林一茶の句で「すずかぜの まがりくねって きたりけり」と言うものがあります。
「早いとこけりを付けてしまおう」「相手とけりを付けなければならなくなった」「仕事のけりが付いたら呑みに行こう」などと使います。
「決着」は白黒つけること
「決着」は勝負や争いごと、優劣を競うことなどで、どちらかが優位に立って終わりを迎えることを言います。
「延長戦の末、勝負はやっと決着した」「長い間争ったが、相手の失策で決着した」「決着が付かないようだから、いっそくじ引きで決めよう」「決着が付くまで戦うぞ」「決着したのだから、文句は言ってはいけない」などと使います。
「けり」を付けると「決着」するは終わりになること
「けり」も「決着」も終わりを意味します。
「けりが付く」「決着した」と使い、物事の終りのことになります。
俳句や和歌で最後に「けり」で終わることをしますが、それが「終り」を意味するようになったのです。
「けりを付ける」とは「俳句の末尾にけりを付ける」ことなのです。
「決着」も「決まりが着く」ことですから「終り」を意味するのです。
「けり」と「決着」とは
「けり」は俳句や和歌の末尾や区切りに助動詞の「けり」を付けたことから来た言葉です。
俳句の末尾では「きたりけり」「およぎけり」などと使い、終りの意味では「そろそろけりを付ける」「やっとけりが付く」などと使います。
「決着」は「決まって終わる」ことです。
「勝負の決着が付く」「争いの決着をつける」「やっと決着を見た」などと使います。