賄賂は「自分に有利になるような期待をもって相手に金品を送ること」。
「袖の下」と言い換えると分かりやすい。
袖の下は「自分に有利になるようにこっそりと金品を送ること」。
「まいない」と言い換えると分かりやすい。
「賄賂」は公務員相手の行為になり、「袖の下」は江戸時代の袖の中にお金を入れた行為の名残の言葉で賄賂のことです。
「賄賂」は不正を認めてもらうこと
「賄賂」の目的は自分の不正行為を看過してもらうか、相手に不正行為をしてもらうことの見返りとして、金品や接待をすることです。
どちらにしても、自分の利益になることをしてもらうために、現金・金券や高価な品物を送る行為のことです。
また、高額接待をすることや地位を貸与すること、色仕掛けをすることなども言います。
「袖の下」は賄賂のこと
「袖の下」の原義は着物の袖の中に周囲に分からないようにして、お金をそっと入れることです。
江戸時代の状廻り役人が商家などに立ち入った場合、「お役目ご苦労様です」とこっそり小銭を着物の袖に入れてもらう行為のことを言いました。
叩けば誇りの出る商売人はそのようにして面倒な役人を追い払ったのです。
現代でも「賄賂」のことを「袖の下」「まいない」などと言います。
「賄賂」と「袖の下」は同じもの
江戸時代の「袖の下」は現金でしたが、現代の「袖の下」は「賄賂」と同じに使われますから、現金だけとは限らないのです。
「賄賂」は現金の他、金券や高価な品物、高額な接待やお土産なども含まれます。
相手が満足することを「賄賂」と言うのです。
江戸時代の「袖の下」は小銭であり暗黙の了解のもとで行われていたのですが、現代では犯罪行為となります。
「賄賂」と「袖の下」とは
「賄賂」も「袖の下」も同じ意味になります。
自分の利益につながるようなことをしてもらうために、権限を持つ公務員に金銭や接待供与などを行う行為のことです。
「贈収賄」とも言います。
公務員は総理大臣から地方公務員に至るまで、「贈収賄」が付きものです。
特に接待は常習化している感がありますが、最近は割り勘とすることが徹底されています。