否定は「物事を認めることをしないこと、打ち消すこと」。
「打消し」と言い換えると分かりやすい。
否認は「罪を認めないこと」。
「否定」と言い換えると分かりやすい。
「否定」は肯定の反対のことで、「これで正しいか」と言う問に「それは違います」と打ち消すことです。
「否認」は容疑者が疑いを掛けられている場合、疑いは間違えであると否定することです。
「否定」は打ち消すこと
「否定」はあることについて、内容を認めず打ち消すことです。
「それは間違いです」「それを認めません」「拒否します」など、提示されているものについて拒絶をすることです。
「全部を否定はしませんが、一部は明らかに間違っています」「否定形」「否定の対義語は肯定」「あくまでも否定するなら、証人を呼びますよ」「証拠のある新説により、それまでの通説は否定された」などと使います。
「否認」は容疑者がすること
「否認」は容疑が掛る人が、その容疑を否定する行為を言います。
「現行犯逮捕されてもあくまでも否認している」「否認すれば罪は重くなる」「否認していると仮釈放はない」「冤罪なら、一貫して否認するべきだ」「罪を否認したまま、裁判で有罪になった」「否認は否定すること」「否認は罪を認めないこと」などと使います。
「否定」は「否認」と同じこと
「否定」と言う言葉は「否認」と同じ意味がありますが、日常的には「否定」が使われ犯罪に関しては「否認」が使われています。
逮捕された人は逮捕容疑について「身に覚えがありません」と、良く「否認」をしているニュースを耳にします。
警察は十分な地道な捜査の結果として逮捕状を裁判所に申請するのですから、まず容疑は間違えがないのですが、なぜか「否認」をするのです。
複数の容疑者でも、罪をすぐ認める人と「否認」をする人がいます。
「否定」と「否認」とは
「否定」はあることについて内容を打ち消し認めない行為です。
「否認」も罪や容疑を認めない行為になります。
どちらも同じ意味ですが、使われる状況が異なります。
「認めるのか否定するのかハッキリしてください」「通説は否定された」「新しい証拠が出たため歴史認識は変えられ、それまでの学説は否定されることになった」「真犯人に限って否認をする」などと使います。