後ずさりは「特定のものを見ながら、正面を向きながら後ろに下がること」。
こういった動作をするときには、基本的にはゆっくり行うことが多いです。
何かしらの危険が感じられるようなシーンで使われる言葉です。
後退は「後ろに退くこと」。
単純な意味となっていますが、こちらはかなり幅広くいろいろなシーンで使えます。
後退するのが人間とは限らない点はポイントです。
「後ずさり」の意味
後ずさりとは、特定のものを見ながら、正面を向きながら後ろに下がることです。
何らかの危険を察知したときに、その場から徐々に離れていく、後ろに下がっていくようなケースで使う言葉です。
したがって、基本的には後ずさりは人間が行う行為であると言えるでしょう。
後ずさりを実際にするケースというのはかなり少ないはずですが。
「後退」の意味
後退とは、後ろに退くことです。
後ろに退くと言うことで、こちらも人間に対して使っていくことが普通にありますが、後退の場合には人間以外も対象にすることが可能です。
後退する者と言えばいろいろなものがあり、自然にそういった状況になっていくケースもありますから、意外と使用シーンがあると言える言葉なのでしょう。
「後ずさり」と「後退」の用法や用例
「もし森の中などでクマに遭遇したときには、死んだふりをしてはいけないらしいね。
視線を逸らさないように、ゆっくりと後ずさりをして、その場から逃げるのが鉄則みたいだ。」
「最近になって、髪の毛の生え際が後退してきた気がする。
以前と比べるとやや後退気味という感じで、年齢的な部分が原因だろうし、これは仕方ないのかなとは思うけどね。」
後ずさりと後退は対象にするものが異なる
後ずさりと後退については、どちらも後ろに下がるといった意味があります。
しかし、後ずさりは基本的に人間を対象にしていきますけど、後退はそうとは限りません。
人間以外を対象にすることもあるので、そこは大きなポイントと評価できるでしょう。
意味は似ているものの、違う部分はきちんと存在していると言えるということです。