安堵は「ずっと心配していたことが解決してホットする気持ちのこと」。
「一安心」と言い換えると分かりやすい。
安心は「心配ごとが無くなった状態が続くこと」。
「安心状態」と言い換えると分かりやすい。
「安堵」はその場だけのことになり、「安心」はその場を含めて継続する状態になります。
「何事もなかったので安堵した」「これでずっと安心だ」などと使います。
「安堵」は一度きりのこと
「安堵」は一つの心配事に対して一つしかありません。
特に集中的に心配することが起きていると、心配は頂点に達しますが、何事もない結果になると「安堵」つまり「ホットする」のです。
「幼い子供に一人でお使いをさせしまい心配で仕方がなかったが、無事戻ってきたので安堵した」「レントゲンに変な影があったが、再検査の結果以上が無かったので安堵した」などと使います。
「安心」は心に気に掛けることがないこと
「安心」は結果がよかったために、心が晴れることです。
良い結果なら良いのですが、悪い結果になると困るとまた心配になるのです。
結果が分かり、その時は「安堵」しそして「安心」するのです。
「レントゲンの再検査は異常なかったので安堵し安心はしたが、一抹の心配はずっと残る」などと使います。
また、「安心感」と言う言葉は有っても「安堵感」とは普通言いません。
「安堵」は瞬間的、「安心」は継続的なこと
「安堵」するのは瞬間的なことで、「安心」は継続的なことになります。
「心配」が続く中、「安堵」があるのですがまた新な「心配」が始まるのです。
「この件はやっと終わり安堵したのも束の間、新な心配事が持ち上がった」「一つ安堵しても、安心は禁物で心配事の種は尽きない」「一時試験は通過したので安堵したが、二次、面接などこれからが心配で安心は出来ない」などと使います。
「安堵」と「安心」とは
「安堵」は当面の心配事が無くなりホッとすることを言います。
「安心」はいつも心に気に掛けていることが無くなることです。
心配事はいくつもあるのが普通で、「安堵」はそれらのうち一つの結果が良い場合にするものになります。
「安堵」は瞬間的なもので、「安心」は継続的なものになります。
いくつもの「心配」があり、一つ一つに「安堵」が合ったりなかったりするということです。