養成は「教育や訓練などを行って、ある程度の状況になるまで成長させること」。
未熟な人間の熟練度を高めていくという意味がありますが、そのためにはどうしても教育や訓練を必要とします。
そういったものを実施していく過程が養成になるでしょう。
養育は「養いつつ育てること」。
たいていの場合には親が子供に対して使っていく言葉と言えます。
したがって、養育を使う立場である人はかなり限定されるのです。
「養成」の意味
養成とは、教育や訓練などを行って、ある程度の状況になるまで成長させることです。
教育や訓練などを実施しながら、特定の人物を成長させていくことが養成と言え、あくまでも成長させようとする側が使っていく言葉と言えます。
基本的には一人前と言えるような状況になるまで育てていくという意味が込められていると言えるでしょう。
「養育」の意味
養育とは、養いつつ育てることです。
養うということと育てるということがどちらも含まれた言葉と評価できます。
養いながら、育てることまでする立場の人間はたいていは親であり、逆に言えばそれ以外の人たちにとってはあまり縁がない言葉と言えます。
したがって、養育は子供に対して親がしていく行為であり、その意味以外ではほぼ使われません。
「養成」と「養育」の用法や用例
「この選手は高校時代から才能豊かな雰囲気が確認されており、プロに入ったら活躍間違いなしだと言われていた。
私はコーチとして、この選手を一人前に養成していく義務があるだろう。」
「親が子供を養育するには多大なお金がかかる。
実際、そのお金を負担できない、負担する自信がないという理由で子供を産み育てることを諦めるケースが増えているらしい。」
養成と養育は使用する場面が異なる
養成と養育に関しては、言葉はなんとなく似ているように見えるかもしれません。
しかし、それぞれは意味が違いますし、使用する場面も異なっているのです。
養成は単純に特定の人間を育てる、一人前にするという場面ならば常に使うことができますが、養育は親と子供の関係以外のシーンではあまり使われないので、そこを覚えておきましょう。