素通りは「特に気にせずに、そのまま通り過ぎてしまうこと」。
何らかのものや状況に対して、特に注目したり、立ち止まったりすることなく、そのまま通り過ぎるような状況で使う言葉と言えます。
見て見ぬ振りは「特定の状況を見たうえで、見ていない振りをして通り過ぎること」。
かかわると面倒そうな状況に関して、自分は知らないという姿勢を装って、無視するようなケースで使っていく言葉と言えます。
「素通り」の意味
素通りとは、特に気にせずに、そのまま通り過ぎてしまうことです。
何らかの状況を目撃した後、その状況に対して関心を示すことなく、そのまま通りすぎてしまうような状況を指しています。
多くの人であれば足を止めるような光景であっても、そのまま通り過ぎてしまう人がいるケースがありますけど、そんなときに使っていきます。
「見て見ぬ振り」の意味
見て見ぬ振りとは、特定の状況を見たうえで、見ていない振りをして通り過ぎることです。
特定の状況を見たうえで、見ていない状況を装って、そのまま通り過ぎるような状況で使用していく言葉と言えます。
通り過ぎるという意味では素通りと同じですけど、何かしら面倒に感じられそうなシーンで使っていく点に特徴があると言えます。
「素通り」と「見て見ぬ振り」の用法や用例
「自宅の近くを通ったときに多くの野次馬がいる光景に遭遇したけど、どうやら交通事故が起きたようだった。
たくさんの人が足を止めていたが、私は特に興味がなく、素通りして帰宅したよ。」
「この前道端で喧嘩をしている人たちがいたのだが、かかわるとろくなことがなさそうだったから、見て見ぬ振りをして、そのまま通り過ぎて行ったよ。」
素通りと見て見ぬ振りはどちらも通り過ぎること
素通りと見て見ぬ振りはともに特定の光景を見たにもかかわらず、そのまま通り過ぎる状況を表しています。
素通りに関してはそもそも興味がないので、そのまま通り過ぎるわけですが、見て見ぬ振りは多少なりとも関心は生まれても、かかわるのが嫌だから通り過ぎるという部分が含まれています。
だから、これらの行動はそこに至るまでの事情に違いがあるわけです。