除氷は「物体の表面についている雪、氷、霜などを取り除くこと」。
一般的には航空機においてよく使われる言葉です。
翼についた雪などを取り除く作業をしないと、安全な飛行ができないためです。
解氷は「春になって、それまで存在していた氷が解けること」。
解氷は意図的に取り除くのではなく、自然となくなるような状況に対して使っていきます。
ただ、そのような光景を実際に確認するのは難しいですし、解氷という言葉を使う機会はあまり多くありません。
「除氷」の意味
除氷とは、物体の表面についている雪、氷、霜などを取り除くことです。
多くの場合には、航空機の翼についている雪などを取り除く際に使っていきます。
雪などが多く降る地域においては、離陸前の航空機が除氷作業を受けて、それから飛び立つという光景がよくあるのです。
そういったことをしないと安全な飛行を実現できないのです。
「解氷」の意味
解氷とは、春になって、それまで存在していた氷が解けることです。
冬の間は雪などが降って、至るところに氷が見られる状況が続きますけど、春になって暖かくなると、それが徐々に解け始めるのです。
その光景に対して解氷と言いますが、一般的にその光景を目撃できる人は多くないので、解氷という言葉を使う人もほとんどいないと評価できます。
「除氷」と「解氷」の用法や用例
「航空機は翼に少しでも氷の層ができてしまうと、安全に飛ぶことができない。
スピードが思うように出せずに失速しやすくなるんだ。
だから、事前に除氷作業を受けることが必要なんだよ。」
「そろそろ気温が上がり、春を迎える時期だな。
冬の間に降っていた雪もそろそろ見られなくなってきた。
つまり、解氷と言える状況が生じてくる時期なのだろう。」
除氷と解氷の違いは明確
除氷と解氷はともに雪、氷、霜などが解ける、なくなる状況を指しています。
しかし、除氷は基本的に意図的に行うことです。
でも、解氷は自然と発生する状況なので、そこに違いがあります。
また、除氷は冬の間に行うことが多いですけど、解氷は春になってから見られる状況ですから、そこも違いと言えるので、覚えておくといいでしょう。