保留は「決定をすぐにするのではなく、しばらくしない状況を保ち続けること」。
決定はいずれするものの、今はしないでおくという感じで、態度を明らかにしないでおくときに使っていきます。
猶予は「特定の行為をすぐにするのではなく、しばらく経ってから行うこと」。
執行猶予という言葉が特に有名であり、特定の刑をすぐに執行するのではなく、待ってからという意味になるのです。
「保留」の意味
保留とは、決定をすぐにするのではなく、しばらくしない状況を保ち続けることです。
今後いずれ決定をする瞬間はあるものの、現在のところは決定をしないという態度を示すことが保留です。
保留はたいていこういった場面で使いますけど、電話において相手を待たせるときに保留というシステムを使うことがあり、これも割と有名と言えます。
「猶予」の意味
猶予とは、特定の行為をすぐにするのではなく、しばらく経ってから行うことです。
猶予という言葉は、いろいろな機会で使われます。
ただ、執行猶予という言葉を聞いたことがある人は多くいるはずです。
これは刑を今すぐに執行するのではなく、しばらくの間観察をするという意味です。
そして、一定期間真面目に過ごすことで、本来の刑を執行する権利自体が効力を失うことになるのです。
「保留」と「猶予」の用法や用例
「電話で相手が自分を待たせるときに保留音が鳴ることがたまにあるけど、この音楽って結構面白いよな。
それぞれのケースごとに全く違う音楽が鳴る状況だからね。」
「本当は来週が締め切りだったんだけど、締め切りの時間を猶予してもらって、再来週になったよ。
だから、ちょっとは余裕を持ちながら仕事に当たることができそうだと思うんだよね。」
保留と猶予は待つという意味がある
保留と猶予に関しては、どちらも待つという意味が含まれています。
本来は今すぐに特定の行為をする、決定をするという状況なのに、それをあえてしないでしばらくの間待つときに使っていきます。
したがって、保留と猶予は割と意味は似ています。
だから、特定の場面において保留を使うべきか、猶予を使うべきかで悩む人が出てくる可能性はあるでしょう。