売却は「売り払うこと」。
特定のモノを誰かに売り渡す際に使われることが多いですけど、特に不動産などの規模が大きいモノに関して使われる傾向があるでしょう。
売約は「売る約束をすること」。
特定のモノを売ったわけではないが、今後特定の人間に対して売ることがすでに決まっている状況で使われます。
売約に関しては、売約済みという言い方をすることが多いです。
「売却」の意味
売却とは、売り払うことです。
特定のモノを誰かに売り渡すという意味がありますけど、日常生活の中で頻繁に使われている言葉ではありません。
やはり売却という言葉は不動産などの一部のモノに対して使われやすいので、一般人が普通に使うことはなかなかないのです。
だから、言葉は知っていても自分で使ったことがあるという人はまずいないでしょう。
「売約」の意味
売約とは、売る約束をすることです。
すでに誰かに特定のモノを売ったわけではないが、売る約束をしたという意味で使います。
したがって、事実上売ったも同然のような扱いと言える状況です。
たいていの場合は売る約束を事前にせずに、欲しいと思った時点で即購入するケースが多いので、こういった売約というケースはなかなか見られないでしょう。
「売却」と「売約」の用法や用例
「自分の家を売却しようと思うのだが、自力では厳しいため、不動産会社に依頼をして手伝ってもらおうかと思う。
できるだけ早く売ってしまいたいからね。」
「この前お店で欲しい楽器を見つけたんだが、すでに売約済みになっていた。
一歩遅かったということだ。
もう少し早く気付いていれば、購入できた可能性があったというのに。」
売却と売約は状況が異なる
売却は特定のモノを売ることであり、不動産などに対して使われることが多いものの、売るという多くにとって自然に思える行為を指しています。
しかし、売約は売る約束をするという意味なので、まだ売っていない、約束をしただけという状況を指しているのです。
したがって、こちらはやや不自然な状況に感じられる可能性があり、そういった部分に違いがあります。