吐息は「ガッカリした時や安心した時につく息のこと」。
「落胆息」「安心息」と言い換えると分かりやすい。
溜息は「ガッカリした時や感心した時に着く息のこと」。
「失望息」「感心息」と言い換えると分かりやすい。
息をつく時は普通の呼吸の他に「吐息」「溜息」などの長い息を吐くことがあります。
「吐息」は失望や苦痛・安心の際にするもので、「溜息」はガッカリした時に良く付きます。
「吐息」は「青息吐息」で良く使います。
「青息吐息」は「苦しい様子の事」を言い「走りなれない父親は運動会で走り、青息吐息の様子だった」と使います。
そのほかに「吐息」は「息子の受験はやはり失敗に終わったかと、父親は吐息を吐く」「きつい練習もやっと終わりになり、ホッとして吐息を吐いた」と使い、「吐息」は「フゥー」「ファー」「アーア」などになります。
「溜息」は落胆したときや疲れた時に吐きます。
「溜息」はガッカリしたことが起きた時や、疲れて一息入れた時に良く吐きます。
例えば「疲れたからと言って溜息ばかり吐くのは、周りの人に悪いから止めてください」「お金の無心を断られた人は、肩で大きな溜息を吐きながら立ち去った」「ギャンブルでオレラになった人々は肩を落として溜息ばかり吐いていた」などと使います。
「溜息」は「吐息」と同じようにします。
「溜息」の方が「吐息」よりは使われています。
「息を溜めてハァーと出すこと」ですから、落胆したとき、感心したときに着くものです。
例えば「仕事が終わり、疲れたので溜息をした」「馬券は外れてばかりで溜息も出る」「溜息混じりに愚痴を言う」「またかとため息が漏れる」「素晴らしい景色に感動し思わず溜息が出た」「天才の描いた絵を鑑賞して、溜息が漏れた」などと使います。
「吐息」と「溜息」
「吐息」も「溜息」もガッカリした時に良く付くものですが、「溜息」は感動した時にも付くものです。
「吐息」は「青息吐息」としても良く使われ、どちらも感情の起伏で思わず出てしまうものです。
言葉としては「溜息」の方が日常的に使われている感じがします。
「溜息を吐く」「溜息が出るようなきれいな女性」は良くある文句ですが「吐息を吐く」「吐息を吐くようなきれいな女性」は余り使いません。