陽炎は「光の屈折により、地面から炎のようなものが立ち上がっているように見える現象のこと」。
日差しが強い夏の時期に見られることが多くあります。
蜃気楼は「光の屈折により、本来存在しないものがそこに見える現象のこと」。
発生する原因は陽炎に近いですが、実際に起きている現象は陽炎とは異なっていると言えるでしょう。
「陽炎」の意味
陽炎とは、光が屈折することにより、地面から炎のようなものが立ち上がっているように見える現象のことです。
日差しが強い季節に見られる現象で、目の前の風景が揺らいで見えるような状況にもなりやすいです。
季節を選ぶ現象というのは、陽炎の大きな特徴と言えるでしょう。
ただ、実際に陽炎に当たる現象を目撃する機会はかなり少ないと言えますが。
「蜃気楼」の意味
蜃気楼とは、光が屈折することにより、本来そこにないものが見えたりする現象のことです。
したがって、現象が発生する原因それ自体は陽炎と同じですが、蜃気楼は季節を問わず見られる傾向にあります。
したがって、そこは陽炎との大きな違いになると言えるでしょう。
ただ、蜃気楼に関しても現実でそういった現象に遭遇する可能性は相当低いです。
「陽炎」と「蜃気楼」の用法や用例
「今日の日差しはとんでもなく強いな。
暑さが尋常じゃないし、陽炎が普通に見えてくるね。
滅多に見られる現象じゃないけど、それだけ今日は異常な日差しだってことなんだろう。」
「蜃気楼ってのは本当に不思議な現象だな。
本来あるはずがないものが見えてくるわけだから。
幻覚を見ているような気分になる。
これは現実じゃないと思えてくるよ。」
陽炎と蜃気楼は実際に見えている状況が違う
陽炎と蜃気楼に関しては、どちらも光が屈折することにより発生する現象を指していますが、陽炎は炎が立ち上がっているような状況が見える、風景が揺れて見えるのに対して、蜃気楼は本来そこにあるはずがないものが見える現象なので、実際にそれぞれに遭遇した人が見ている状況は異なっています。
そこに大きな違いがある言葉と評価できるのです。