「歌手」は歌を歌うことを職業にしている人の総称、「声楽家」は、歌曲、合唱曲、オペラなどの声楽と呼ばれるものを職業とする人のことを言います。
ですが、例えば、オペラ歌手も声楽家の1つではありますが、声楽家であるからと言って、オペラ歌手であるとは言い切れません。
また、「シンガー」は、歌手、声楽家のことを表します。
歌手の英訳とも言えます。
ですから、日本伝統の歌を歌う歌手には、シンガーとは言いません。
「歌手」の意味
「歌手」とは、歌を歌うことを職業とする人のことを表す言葉です。
役割は、声の高さなどによって多岐に渡り、男性の場合、テノールやバリトン、女性の場合、ソプラノや、アルトなどです。
一方、動画サイトなどに、「歌ってみた」などの動画を投稿している人もいますが、彼らは、歌を職業とはしていません。
そのため、「歌い手」と表記し、「歌手」とは区別されます。
「声楽家」の意味
声楽を職業とする人のことを表します。
オペラ、合唱曲、歌曲などを歌う人で、いわゆるクラシック音楽の歌手です。
クラシックとは、古典的という意味の言葉で、バッハ、モーツァルトなどの曲が、これに当たります。
また、日本音楽においても、声楽というものはあり、伝統的なジャンルである「歌いもの」や、「語りもの」などが、これに当たります。
「シンガー」の意味
「シンガー」は、歌手、声楽家を、英語で表した言葉です。
ジャズシンガーなどといった感じで使います。
似た言葉に、ボーカリストというものがありますが、これは、どちらかと言うと、バンドの歌い手というイメージで、少しニュアンスが異なります。
やはり英語というだけあり、日本の伝統的音楽の歌手に対しては、使うのは適しません。
「歌手」と「声楽家」と「シンガー」の違いについてのまとめ
今回は、「歌手」と「声楽家」と「シンガー」の違いについてまとめてきました。
それぞれ、歌を歌うこと全般の意味であったり、歌手や、声楽家を英語にしたものであったり、クラシック音楽の歌手であったりなど、表す意味が違います。
そのため、きちんと使い分けることが重要となります。
カテゴリごとに分けた図を想像すると、分かりやすいかもしれません。
違いをうまく理解し、正確に使っていきましょう。