矛盾は「二つの事柄の辻褄が合わないこと」。
「不一致」「非両立」と言い換えると分かりやすいです。
相反は「二つの事柄が正反対のこと」。
「反対」「逆」と言い換えると分かりやすいです。
「矛盾」は「矛」と「盾」の語源話から話が論理的に破綻していることです。
「相反」は、「相、反する」という意味から反対のことになります。
矛盾は話やものごとの辻褄が合わないことです
矛盾はあることについて話しているのに、その話の内容に食い違うことが含まれているため、話全体に統一性がなく辻褄が合わないことです。
例えば、「平和」について話しているのに平和は「戦争」によってのみ実現出来るといものです。
また、増え続ける人類が「生き残る」ためには戦争や疫病で人が「死なねばならない」というものです。
「平和になるためには戦争が必要だ」、「生き残るためには死なねばならない」は辻褄が合わないことです。
「相反」は反対のことです
相反は逆の関係で、あることについて内容が反対のことを言います。
例えば、「北半球は夏なのでなので暑い」に対して「南半球は夏なのに寒い」、「北」の反対は「南」、「上」「下」、「明るい」「暗い」、「面白い」「つまらない」など正反対にある関係を意味します。
また、ある意見に反対することや内容が異なる場合にも相反は使われます。
自分とは相反しているような意見に感じたし、よく聞いていたら矛盾点もあった
人の意見を聞いているうちに、この人の意見は自分の意見とは反対の考え方だと感じていましたが、続けて聞いているうちにその人の意見に辻褄の合わない矛盾点があることに気が付きました。
例えば「クジラは高等動物なので捕獲して食べてはならない」という意見には反対ですが「牛や豚は高等生物ではないので食べて良い」という理屈は同じ動物なのに「食べてはいけない」「食べても良い」という矛盾点があります。
矛盾は物事の辻褄が合わないことで、相反は反対の考え方や物事のことです
「矛盾」は「AはBと同じある」ということで、「相反」は「A とBは逆である」という意味です。
「ノンアルコールビールを酒という」「独裁国家が国名に民主主義と謳っている」などは矛盾です。
「相反」は逆のことなので、世の中にはいくらでも存在しています。
「ある、なし」「明るい、暗い」などあることの反対、逆のことはほとんどあると言えます。