変化は「特定の状況から特定の状況に変わること」。

前後の状況がどうなったのか?という部分に関して特に焦点が当てられています。

変遷は「移り変わりのこと」。

前後の状況がどうなったのか?というよりは、前後を通じて1つの流れとして把握する言葉です。

変化との違いというのは非常にややこしいものですが、そういった部分で違いを見分けていきます。

「変化」の意味

変化とは、特定の状況から特定の状況に変わることです。

その前後の状況を比較して、変わっている部分があれば変化が生じたと言えるのです。

変化というのは違いが生じる前と違いが生じた後の状況を比較することによって認識します。

つまり、前と後を点として見るということです。

それこそが変化という言葉における特徴と言えるのです。

「変遷」の意味

変遷とは、ある状況からある状況に変わる一連の流れのことです。

ある状況からある状況に変わる流れそのものを全体として指しているので、変わった瞬間が分かりやすいということが言えます。

また、変わる前後を流れで見るため、変化のように点ではなくて、線で観察するという特徴があるのです。

そこが変遷という言葉の特徴と言えます。

「変化」と「変遷」の用法や用例

「声変わりっていつの間にか起きているものだよね。

声変わりが起きる瞬間って自分で認識できるものじゃないですし、気付いたら変わっているという状況じゃないですか?」

「時代の変遷を見ると、世の中がどのように変わってきたのか?というのが分かりやすい。

特にターニングポイントとなった出来事などを見ると、そこが変わり目として大きいのがよく認識できる。」

変化と変遷は見方の違い

変化と変遷というのは違いを見分けるのが難しいと言えますけど、基本的にはほぼ見方の違いです。

違いが生じる前後のみに注目するのが変化で、違いが生じる一連の流れに注目したのが変遷になります。

非常に微妙な違いと言えると思いますけど、変化と変遷という言葉を見極めるときにはそういった部分をチェックしていきましょう。

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