経・キョウは「経の呉音のこと」。
「経典」と言い換えると分かりやすい。
経・ケイは「経の漢音のこと」。
「経済」と言い換えると分かりやすい。
「経」の呉音は仏教用語、経典、経文などに使われています。
また、漢音「ケイ」は現代の用語に使われています。
語源は「たて糸のこと」です。
「経緯」と言う言葉の「経」がたて糸、「緯」が横糸を表しています。
「経・キョウ」は呉音の発音のこと
「経・キョウ」は呉音の発音のことです。
「経典、経文」と使いますから、仏教の「経」に関係した言葉に使われます。
「読経、納経、説経、経文、経机、経本」などがあります。
また、「般若心経、阿弥陀経、妙法蓮華経、華厳経」また、「大日経、無量寿経、観無量寿経、観音経」などの経典があります。
そのほかに「経帷子、経木、経師屋」があります。
「経・ケイ」は漢音のこと
「経・ケイ」は漢音で、現代使われている言葉に使います。
「経済発展、経験不足、経常収支、経国の美女、経世済民、経略を練る、経口薬、会社経営、経過措置、神経細胞、経営経理、経緯をたどる、経費繰り入れ、経由地、経歴書、中国医学の経絡、東経、西経、経線、経年劣化」などがあります。
また、慣用音で「キン」と読むものもあります。
「経行(キンヒン)、諷経(フギン),看経(カンキン)」などがあります。
「経」の訓読み、他
「経」の訓読みは「へる、ふ、たていと、たつ、おさめる」などです。
小野小町の歌で有名な「はなの色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」がありますが、「ふる」は「経(へ)る」の文語体で「時が経る、雨が降る」を掛けたもの、「ながめ」は「長雨、眺め」を掛けたものと言われます。
また、縦糸の意味で「経緯(いきさつ)」があり、「おさめる」で「経営」があります。
変わった言葉で「経死」は「首をくくることです。
「経・キョウ」と「経・ケイ」とは
「経・キョウ」は呉音の発音のことで、仏教に関係した言葉に多く使われています。
「経典、経文、読経、説経」また、「般若心経、阿弥陀経、妙法蓮華経、華厳経」などの経典には「~経」と使われます。
「経・ケイ」は漢音読みで、「経済、経験、経常収支、経国、経世済民、経略、経口薬、経営、経過、神経、経営経理、経緯、経費、経由、経歴、経絡、東経、西経、経線、経年」などがあります。