歩・ブは「歩の呉音のこと」。
「歩留」と言い換えると分かりやすい。
歩・ホは「歩の漢音のこと」。
「歩行」と言い換えると分かりやすい。
「歩」と言う漢字は呉音や漢音の外、慣用音の「フ」があり「将棋の歩」と使います。
呉音「歩・ブ」はあまり使われず、ほとんどは漢音の「歩・ホ」が採用されています。
また、慣用音の「歩・フ」は将棋に使われています。
「歩・ブ」は呉音の発音のこと
「歩・ブ」と読むのは呉音になります。
割合を表す言葉で1割の10分の1に当たります。
「1割1分(いちわりいちぶ)」などと使います。
また、農地の面積にも使われ1坪のことを言います。
1町は3000歩、1反は300歩、1畝は30歩になります。
「日歩」と使う場合は金利のことで、「1日、100円当たりの金利のこと」で「日歩1銭」などと使います。
「歩・ホ」は漢音の発音のこと
「歩・ホ」は漢音で最も多く使われている音です。
「歩行訓練、日課の散歩、徒歩圏内、進歩がない、競歩種目、初歩的ミス、譲歩せざるを得ない、歩幅を測る、歩調を合わせる、上水沿いの遊歩道、一歩二歩、五十歩百歩、歩道整備、牛歩戦術、闊歩する」などと使います。
その他「国木田独歩、漫歩、遊歩、退歩、酔歩」などがあります。
「歩」の慣用音と訓読みとは
「歩」には慣用音「フ」があります。
将棋の駒にしか使われていませんが「歩(ふ)、禁じ手の二歩(にふ)、敵陣での成歩(なりふ)、歩兵(ふひょう)、王手が掛けられない歩詰め(ふづめ)」などと使います。
訓読みは「あるく、あゆむ」です。
また、語源は「足を交互にして歩く」となります。
虫に「歩行虫(オサムシ、ゴミムシ)」がいます。
「歩・ブ」と「歩・ホ」とは
「歩・ブ」は呉音のこと、割合を表す言葉や農地の旧尺貫法による面積表示に使います。
「日歩、歩合、歩」と使います。
「歩・ホ」は漢音のことで「訓練、散歩、徒歩、進歩、競歩、初歩、譲歩、歩幅、歩調、遊歩道、一歩二歩、五十歩百歩、歩道、牛歩、闊歩」などと使います。
「フ」は慣用音で将棋に使います。
「歩、二歩、成歩」などと使います。