分光は「可視光線をプリズムなどで波長順に分けること」。
「波長順」と言い換えると分かりやすい。
分散は「プリズムなどを通った光が波長順に別れること」。
「スペクトル」と言い換えると分かりやすい。
「分光」は光などを分光器に掛け、スペクトルを得ることを言います。
「分散」はスペクトルになる現象のことを言います。
「分光」は光のスペクトルを得ること
「分光」は「光を分ける」こと、つまり「光のスペクトル」を得る方法を言います。
通常はプリズムを通すことで簡単に可視光線の「スペクトル=虹、七色」は得ることが出来ます。
光には可視光線の外側にある電波やX線なども含まれますから、それらの電磁波も「分光器」に掛ければ特定の周波数の「スペクトル」を得ることが出来ます。
「分散」は現象のこと
光の「分散」は「反射、屈折、収束」などと同じ現象のことを言います。
「分散」の結果は「波長のスペクトル」となって現れます。
可視光線を含むすべての電磁波は「スペクトル」となるのですが、人の目には可視光線しか見ることが出来ません。
それ以外の「電磁波のスペクトル」はプリズムや回析版による分光器で見られるようにするのです。
「分散」とは「分光の結果のスペクトル現象」のこと
「分散=スペクトル現象」は「分光器」により得られます。
「分光器」は簡単なプリズム三角柱から複雑な「プリズム分光器」や「回析版分光器」があります。
光は回析と言う現象でも「分散」が起きるので、分光器に応用されています。
油膜やシャボン玉、CDなどでみられる「虹色」は「光の回析現象」なのです。
回析版に光を当てることで「スペクトル」を得ることが出来ます。
「分光」と「分散」とは
「分光」は「光を分けること」ですから分光器に掛け「スペクトル」を得ることです。
可視光線を含む電磁波は「分光」することが出来ますから、物質の組成から天文学の恒星の組成に至るまで広範囲に応用がされています。
「分散」は「光が分光する現象」のことを言います。
「反射、屈折、透過、収束」などの光の性質の一つです。