見学は「見て学ぶこと、つまりありのままを見てその状況を知る事」です。
英語では「a tour」で「旅行」の意、「観察」などと言い換えると分かり易いです。
視察は「視て察すること、つまり実際にその場所に行き、状況を調べ実際はどうなっているのか見極めこと」です。
「監査」「調査」「検閲」などと言い換えると分かり易いです。
見学とは見てそのままの状況を認識する事です
見学は工場見学など相手に了承を得て行ったり、観光で目的地を見て回ったり、授業を見学したりする場合に使われます。
見学する方はやや立場が弱く見させてもらうと言う意味合いがあります。
見学をする事で見る対象を観察しその知識を得ることを目的とします。
目で見ることが主体となりますから、ビジュアル的に印象に残ります。
視察は現地に赴き、調査をして状況や内容の把握に努めます
視察は現地に対して上から目線の傾向があり、調査や検閲の意味合いも含んでいます。
従ってただ見て回る事ではなく、どうなっているのかを深く知って内容を調査する事です。
業務が決められた通りに行われているのか会社の幹部が見回る事や災害時の被災地視察とか議員の海外視察などと使われる事があります。
議員の海外視察は観光や見学ではないのでしっかりと調査をして政策に反映してもらいたいものです
ともすると必要性が疑われる議員たちの海外視察は、有権者の批判の的になっています。
何のために視察に行くのか、視察目的は政策に関係あるのか、本当に調査をしているのかなど疑問が多い場合があります。
観光目的で行われる事がしばしばあるようです。
税金を使い遊び感覚で視察とは名ばかりの事をして、調査報告はさも視察をしたかのような物が出来るのです。
視察は重要な事で見学のような安易さはありません
視察は目的がはっきりとしたものでその結果を国や自治体の政策や会社の施策に生かすことですが、見学は必ずしもそうとはいえません。
見学にはただ見るという意識が強く,視察には目的があり調べて判断するという意識が働くのです。
重要性から見れば視察の方が見学よりあるといえます。