原人は「猿人に続く人類の祖先のこと。」
「北京原人」と言い換えると分かりやすい。
旧人は「原人に続く人類の祖先のこと」。
「ネアンデルタール人」と言い換えると分かりやすい。
人類の進化過程では「猿人、原人、旧人、新人」と言う分け方があります。
発掘された人の骨の化石を調べると年代が推定でき、人類がどのような進化を遂げてきたのかが分かります。
「原人、旧人、新人」は現代人に繋がる人類であり、進化の過程が分かるものでもあります。
「原人」は「北京原人、ジャワ原人」など
「北京原人」や「ジャワ原人」は、かつては「ピテカントロプス」と言われていましたが、この呼称はサルに近い「ピテカントロプス=猿人」なので、現在ではヒト科の「ホモ・エレクトス」に分類されています。
他にも「ハイデルベルク原人、ハビリス原人、フロレス原人」などが発見されています。
しかし、「原人が旧人に進化した」とされますが「旧人が新人に進化した」説は否定されています。
「旧人」はネアンデルタール人
ドイツのネアンデル渓谷で発見された人骨の化石は「ネアンデルタール」と名付けられました。
「新人」に最も近い人類の祖先ではないかとされましたが、絶滅したとされます。
しかし、現代の欧米人に「ネアンデルタール人」のDNA がかなり残っていることも判明しています。
現生人類は「ネアンデルタール人」から進化したのではなく、「ネアンデルタール人に取って替わった新人」と言われています。
「原人や旧人」は滅び、「新人」に替わる
「共通の先祖」を持つ「原人、旧人」系と「新人」系は別々に進化してきたと考えられ「原人、旧人」系は「新人」系に滅ぼされたと言うのが定説となっています。
「新人」は「ホモ・サピエンス」と言われ、アフリカから世界に伝播したと考えられています。
フランスで発見された「クロマニヨン人」も「新人」の一角を占めるものです。
「原人」と「旧人」とは
「原人」は「猿人と旧人」の間に位置する人類の進化の過程の一部です。
「旧人」は「ネアンデルタール人」とも言われ、「猿人」から進化したと言われています。
しかし、「旧人」は別系統の「ホモ・サピエンス」と言う「新人」により取って替わられ、絶滅したとされています。
現代人はアフリカを起源にする「ホモ・サピエンス」と言う「新人」により進化したとされています。