「開ける」は、すきまや空間ができるように何かを動かすということ。
物理的に何かを動かし、それによって空間をつくるという意味。
「閉じる」の対義語。
「明ける」は一定の期間が終わる、明るくなる、良く見えるようになる、という意味。
対義語は「暮れる」。
「開ける」の意味
物理的な隙間や空間をつくる時に使われる動詞。
例えば、窓を開ける、蓋を開ける、など、開けるという行動によって何らかの新しい空間や、空気や人などが通れる空間を作り出す際に使われます。
留守にするという意味の「家をあける」というのは、新たな空間をつくるという意味にはならないので、「家を空ける」という漢字が使われ、「家を開ける」というと、ドアを開けた、という意味になります。
「明ける」の意味
「明ける」には大きく二つ意味があります。
一つ目は、ある期間が終わる、という意味で使われます。
例えば、「年期が明ける」などです。
二つ目は、明るくなる、よく見えるようになる、という意味で使われます。
例えば、「夜が明ける」「悩みを打ち明ける」などの用法があります。
「開ける」と「明ける」の用法や用例
「開ける」は、何らかの隔て、仕切り、おおいになっているものを取り除く行為のために使われます。
例えば、ふたを開ける、箱を開ける、などです。
「明ける」はある期間が過ぎて次の状態になるというのが大まかな概念です。
休暇が明ける、というのもそのためです。
「開ける」と「明ける」の概念の違い
「開ける」は「閉じる」の対義語であり、物理的になにかを動かして、空間をつくりだす、または変形させるという概念をもっています。
一方、「明ける」の概念はもっと抽象的です。
明るいという形容詞からわかるように、ものごとがはっきりして見えやすくなる、というのが大まかな概念です。
「悩みを打ち明ける」という言い方も、この概念に沿って考えれば理解しやすくなります。