お菓子は「上等な原材料で作られた本格的な甘味のこと」。
「和菓子」「洋菓子」と言い換えると分かりやすい。
駄菓子は「安価な材料で子供向けに作られた簡易的な甘味のこと」。
「廉売菓子」「子供向け菓子」と言い換えると分かりやすい。
菓子は本来果物のことでしたが、お菓子の登場後、果物は水菓子と言われるようになりました。
「お菓子」は高級な原材料で作られたものです。
「お菓子」は海外から輸入されて日本に入ってきた唐菓子、南蛮菓子に始まり、茶道の点心、上流階級の京菓子、庶民の江戸菓子などと和菓子の歴史があります。
洋菓子が入ってきてからは多様性が増し、戦後の砂糖自由化で大量生産が始まり今日に至っています。
「お菓子」は高級な材料から作られる甘いもののイメージがあります。
「駄菓子」は安価な原材料で作られたものです。
「駄菓子」は黒糖、粟・麦などの雑穀など比較的安価な原料を使用し、低価格で売られたものです。
江戸時代は「一文菓子」と呼ばれていて、高級な和菓子類とは別にひっそりと庶民や子供向けに売られていたのです。
「麦こがし」「べっこう飴」「芋羊羹」「塩せんべい」「かりんとう」「カルメ焼き」など様々に工夫されたものがありました。
「お菓子」は大人の嗜好品、「駄菓子」は子供のおやつです。
「お菓子」は茶道や会席、イベントで出されるもの、来客をもてなすために出されるもの、贈答用に使われるもので大人の嗜好品の一つになります。
「駄菓子」は子供の「おやつ」として買われるものになり安価で補食的なものになります。
一時は「和菓子」や「洋菓子」に押され廃れたものの、現在ではレトロなものとて復活しています。
「お菓子」は本格的な甘味で嗜好品ですが「駄菓子」は子供向けの安価な甘味です。
「お菓子」は上等な砂糖や小豆、寒天、抹茶などで作られる「和菓子」と小麦粉、バターや卵、ミルクなどから作られる「洋菓子」、また、水分含有量で分けられるせんべい・キャラメル・ガム・クラッカーなどの「干菓子」、もなか・ゼリーなどの「半生菓子」、練切・大福・ショートケーキなどの「生菓子」の区別もあります。
「駄菓子」は子供が好む安価な甘味です。