異は「二つのものが同じでないこと」。

「不同」と言い換えると分かりやすい。

別は「二つのものに関連がないこと」。

「無関連」と言い換えると分かりやすい。

違は「二つのものが異なっていること」。

「別もの」と言い換えると分かりやすい。

「異、別、違」は同じものではない場合に使われる言葉になります。

それぞれ微妙にニュアンスに違いがあります。

「異」は同じでないこと

「異」は「異国、異人、異論、異物、異性」などと使い、自分や本来あるべきものに比較して、相違があるものに使われます。

語源は「仮面をつけた人」と言う意味で、「普通とは異なる、あやしい」などの意味になりました。

音は「イ」、訓は「こと、あやしい」となります。

熟語には、前述の外、異郷、特異、奇異、異教、異端、異常、異彩、異才」などがあります。

「別」は分ける、別れるなどのこと

「別」は分別、離別などと使い、「分ける、離ればなれになること」を意味します。

また、「別もの」と使う場合は、違うもの、異なるもの、区別されたものと言う意味になります。

語源は「肉と骨を分けること」から、「分ける、別れる」となりました。

熟語は「死別、決別、性別、惜別、別居、区別、選別、餞別」などがあります。

「違」は食い違うこと

「違」は「相違、違憲、差違、違約」などと使い、「何かに照らして相違があること、異なること」と言う意味になります。

音は「イ」、訓は「ちがう、違える、違う、違える、」などになります。

語源は「くいちがう」と言うことです。

熟語は余りなく、前述の外、「異式、緯算、依違、違反、違和感、違法、違背」などがあります。

「異」と「別」と「違」とは

「異」は「同じでないこと、相違があること」、語源は「仮面をつけた人」から「普通ではないこと」と言う意味になりました。

熟語は「異性、異物、異国、異人」などがあります。

「別」は「分けること、離ればなれになること」、語源は「肉と骨を別に分けること」で、熟語は「別離、離別、別居、区別」などがあります。

「違」は「食い違うこと、相違があること」で、語源は「食い違うこと」になります。

熟語は「違憲、違反、違和感、相違」などになります。

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