焼くは「火を使いものを燃焼させること」。
「燃焼」と言い換えると分かりやすい。
灼くは「太陽の熱で肌を黒く日焼けさせること」。
「太陽熱」と言い換えると分かりやすい。
「焼く」は火を使いますから、炎と煙が出ます。
「灼く」は太陽の熱で肌を黒く日焼けさせることや、地上が熱せられることですから火は出ません。
英語ではどちらも「バーニング」と言い区別はありません。
「焼く」は燃焼のこと
「焼く」はものを火で燃やすことです。
化学的には熱と光を伴う激しい酸化現象のことです。
ものが燃焼する以外にも人間の行為として使われることがあります。
あれこれ面倒を見ることを「世話を焼く」と言い、嫉妬することを「焼きもちを焼く」などと言います。
嫉妬の「妬く」も「やく」ですが、焼きもちの場合は「焼く」を使います。
「灼く」は太陽光由来のこと
「灼く」は火偏ですが火ではなく、熱は太陽光の熱になります。
主に肌を日焼けさせるために太陽光に充てることです。
日焼けと言っても火は使いません。
また、地上の砂漠などでは「灼熱」の太陽光が注ぎます。
ただし、日焼けも重症になると火傷の様な症状になることがあります。
また、天眼鏡や凹面鏡などで太陽光を集めると火が起きものが燃焼します。
「焼く」と「灼く」と「妬く」の使い方
「焼く」は普通に火をつけてものを燃焼させることです。
「灼く」は太陽の熱で肌を日焼けさせることです。
「妬く」は嫉妬をすることですが、例外的に「焼きもちを焼く」場合は「妬く」を使いません。
「家が火事で焼けてしまった」「魚を焼き過ぎて焼け焦げとなった」「灼きつくような太陽の影響で温度は記録多岐な高さになった」「何か妬けるなあ」などと使います。
「焼く」と「灼く」とは
「焼く」はものに火をつけて燃焼させることで、化学的には激しい酸化現象のことです。
「灼く」は太陽光により肌などを日焼けさせることです。
「焼く」という字を使いますが火によるものではなく太陽熱によるものです。
「大火事が収まった後は広大な焼け野原が広がっていた」「灼きつくような太陽の下は灼熱地獄だ」などと使います。