下手物は「常識外の食べ物、下品なもの、気持ち悪いものなどのこと」「常識外」と言い換えると分かりやすい。
如何物は「偽物や下手物のこと」。
「如何物食い」と言い換えると分かりやすい。
本来「下手物」は「上手物」の定義語です。
上等な工芸品に対する粗悪品のことを言いました。
転じていろいろな意味に使われます。
「如何物」は偽物の意味ですが、「どんなものでも食べる」と言う意味にも使われます。
「下手物」は常識外のもの
「下手物」は常識外の食べ物、例えば爬虫類や昆虫、芋虫など普通は食べないものを言います。
また、下品なもの、見るからに気持ちが悪くなるものなども言います。
本来は「上手物」と言う工芸品に対しての言葉でしたが、様々な意味に派生しています。
「下手物食い」の他「下手物芸人の下ネタ、一発芸」「規格外製品をゲテモノと言う」「ゲテモノ趣味」などと使います。
「如何物」は偽物のこと
「如何物」は偽物の意味ですが、常識外の変なものを食べること、変なものと言う意味にもなっていますから「下手物」に通じるのです。
「如何物食いは下手物食いと同じ」「如何物の語源は胃際物(いきわもの)と言う説がある」「なんでも平気で食べる人は如何物食いや下手物食いと言う」。
「如何」は「いかが、疑念」などの意味から「偽物、いかさま」などに派生しています。
「下手物」も「如何物」も悪食のこと
「下手物」や「如何物」を食べる人は「悪食・あくじき」と言い普通は食べないものも食べる人です。
芋虫やバッタなどを食べることですが、人類の将来は食料難となることは確実ですから、昆虫は蛋白質として普通に食べられる時代が来るかも知れません。
食べ物に関しては「下手物」「如何物」はそのような意味で同じなのです。
「下手物」と「如何物」とは
「下手物」は「上手物」の反対語で粗末な工芸品のことです。
転じて、気分を害するような物に使われるようになりました。
「如何物」は偽物のことを言いますが、転じて、何でも食べるという「如何物食い」と言う言葉が生まれました。
これは「下手物食い」と同じように使います。
また、「ゲテモノ芸人」「ゲテモノ趣味」などの言葉もあります。