「つかむ」は、握り持つことです。
英語では「catch」「take 」「hold of」「seize」「grasp」で表されます。
「物を捕まえる」という意味では「catch」「take 」「hold of」を使います。
「急に」「力ずくで」という意味では「seize」を使います。
「しっかりつかむ」という意味では「grasp」を使います。
「彼はそれを掴んで握りしめた」は「He seized it and hold it tightly.」です。
「握る」は、物を手のひらの中にしっかりと保持することです。
英語では「grasp」「clasp」「grip」「take hold of」「seize」で表されます。
「grasp」「clasp」「grip」は、単に握るという意味です。
「take hold of」一般的な表現です。
「seize」は「急につかむ」という意味です。
「手を握る」は「shake hands」「clasp a person’s hand」です。
「手を握る」「拳をつくる」という意味は「clench one’s fist」です。
「つかむ」の意味
「つかむ」は、以下のような意味です
①手の指を曲げてものを強く保持することです。
握り持つことです。
保元物語に「三郎が弓手の草摺をむんずと掴んで引き寄せて」とあります。
②手に入れることです。
自分のものとすることです。
③相手を理解し、自分に惹きつけて離れないようにすることです。
掌握することです。
④物事の要点を捕らえて理解することです。
⑤女郎買いをすることです
浄瑠璃(本朝三国志)に「小磯さま掴んで来い」とあります。
以下のように使います。
溺れる者は藁をもつかむ 手をつかむ 本の大意をつかむ 大金をつかむ
胸ぐらをつかむ 情報をつかんだ 人心をつかんだ 読者の心をつかんだ
「握る」の意味
「握る」は、以下のような意味です。
①手の指を内側に曲げて固めることです。
物を手のひらの中にしっかりと保持することです。
大鏡(為光)に「除目の朝より手を強く握りて」とあります。
②自己のものとすることです。
掌握することです。
源氏物語(真木柱)に「同じ巣に孵りし卵の見えぬ哉いかなる人か手に握らむ」とあります。
③「握り鮨」「握り鮨をつくる」という意味です。
以下のように使います。
百円玉を握る 手を握る 弱みを握る 権力を握る
トロを握る 証拠を握る
<「つかむ」の表記>
「手の中につかみとる」という意味では「攫む」を使います。
「大金を攫む」のように使います・
「握ってはなさない」という意味では「捉む」を使います。
「大金を捉む」「秘密を捉む」のように使います。
「つかみ握る」という意味では「把む」を使います。
「ハンドルを把む」のように使います。
さまざまな場面で「攫む」「捉む」「把む」などを使いますが、一般的には「掴む」を使います。
「つかむ」は 握り持つこと、「握る」は 物を手のひらの中にしっかりと保持することです。
「つかむ」「握る」は、類語です。
共通する意味は「手でしっかりと持つ」です。
「つかむ」は、手でしっかりと持つという意味です。
自分の所に引き寄せるという意味が強く「幸運をつかむ」のように、「手に入れる、自分の物とする」という意味でも用いられます。
大きい対象物を手にする場合にも使います。
「掴む」とも書きます。
「握る」は、物を手のひらや指で包み込むようしてしっかりと持つ意味です。
また、手のひらの形を、物をその中に入れたような形にすることです。
さらに、「財布を握る」「証拠を握る」のように、相手を思いのままに動かすために何かを持つという意味でも用いられます。