野放しは「家畜などを野に放して飼うこと」。
本来はそういった意味ではありますが、実際は特に手を付けないで、放っておくという意味で使われます。
特に何かしら問題を抱えた存在に対して使われることが多いです。
放し飼いは「家畜をつながず、広い場所で自由にさせながら飼うこと」。
野放しと意味はほとんど同じですが、野放しの実際の意味とは違っている状況です。
「野放し」の意味
野放しとは、家畜などを野に放して飼うことです。
家畜などを自由にさせて飼っているようなシーンで使っていく言葉と言えます。
ただ、この意味で使われることは多くなく、実際は問題などを放置している、認識していながら特に対処していないというケースで使っていきます。
本当は対処した方がいいのにというニュアンスが込められているのです。
「放し飼い」の意味
放し飼いとは、家畜をつながず、広い場所で自由にさせながら飼うことです。
したがって、野放しと同じような意味を持っています。
この放し飼いに関しては、基本的には意味は1つしかないので、理解しやすいでしょう。
ただ、異なった意味がないという部分は野放しと大きな違いになるので、ここは覚えておいた方がいいと思われます。
「野放し」と「放し飼い」の用法や用例
「今回の事故は、以前から発生していた問題を野放しにしていたことが最大の原因だ。
ちゃんと対処していれば、今回のような事故は起きなかった可能性が考えられる。」
「動物たちを放し飼いにするには、それなりに広い敷地が必要だ。
だから、そういった状況は誰にでも可能となるわけじゃない。
場所選びもかなり重要だとは思うけどね。」
野放しと放し飼いは同じ意味で使える
野放しと放し飼いについては、どちらも家畜などの動物を自由にしながら飼うという意味があります。
だから、両者はこの意味においては、区別することができません。
でも、野放しに関しては、問題などを放置する、対処せずにいるという意味も持っているので、ここは重要です。
この点において、両者を見分けることができるでしょう。