持ち主は「特定のものを所有している人のこと」。
あるものを持っている人を指していますが、法的にその人が所持する権利があるかどうかは別であると評価できるでしょう。
所有者は「特定のものを所有する権利を持っている人のこと」。
ただ、実際に持っているとは限らず、それを持っていることの正当性を持っている人に対して使っていきます。
特定のものを持っている人がその所有者ではないケースが実際にあります。
「持ち主」の意味
持ち主とは、特定のものを所有している人のことです。
現時点であるものを所有している、または最近まで持っていたという意味であり、その人がどういう経緯でそのものを入手したかは問いません。
つまり、正当な権利を有したうえで所有しているとは限らないと言えます。
そこが持ち主という言葉の特徴です。
あくまでも1番最近特定のものを持っていたことがある人という言い方になるわけですから。
「所有者」の意味
所有者とは、特定のものを所有する権利を持っている人のことです。
特定のものを持つ権利を持っている、正当性を持っているという意味で使います。
しかし、所有者とは別の人が特定のものを持っているケースもあり、その場合には所有者ではない人間が所有してしまっている状況になります。
こういう光景はそこそこあると言えるでしょう。
所有者はそのものを持つべき権利を持っている状況に過ぎないわけです。
「持ち主」と「所有者」の用法や用例
「この本の持ち主は今は俺だが、本来は友達のものなんだよな。
以前借りてそのままの状態であり、いわゆる借りパクの状況になってしまっているんだよね。」
「このCDはレンタルショップから借りているもので、俺のじゃないんだよ。
あくまでも所有者はお店になるわけだから、かなり丁寧に扱っていかないといけないと言えるだろう。」
持ち主と所有者は権利の有無が異なる
特定のものをただ持っているだけの状態の人を持ち主、特定のものを所有する権利を持っている人が所有者となるため、両者は似ている言葉ではありますけど、微妙に違いがあります。
つまり、特定のものの持ち主と所有者が異なる状況が普通にあるのです。
そういう光景は日常生活の中でそこそこ見られるので、覚えておくといいでしょう。