演繹法は「事実から順を追って結論を導き出す方法のこと。」
「三段論法」と言い換えると分かりやすい。
帰納法は「結論を複数の事実から推定して導き出す方法のこと」。
「逆三段論法」と言い換えると分かりやすい。
論理的な文章を作る時に良く使われる手法です。
演繹法は正しい結論が得られますが、帰納法では最初の結論は正しくても、必ずしも正しいことに繋がりません。
「演繹法」は三段論法のこと
「演繹法」は三段論法で結論を導く論法です。
「AはBである。
BはCである。
よってAはCである」と言う論法です。
「人間は哺乳類である。
哺乳類は脊椎動物である。
よって人間は脊椎動物である」と言うことです。
「AはBである。
AはC である。
よってBはCである」は「人間は哺乳類である。
人間は脊椎動物である。
よって哺乳類は脊椎動物である」は成り立ちますが、「人間は動物である。
人間は脊椎動物である。
よって動物は脊椎動物である」は間違いとなります。
前提条件の動物の範疇が広すぎるからです。
「帰納法」は演繹法の逆
「帰納法」は先に結論が来ます。
「AはDである」と言う結論に対して「BはDである。
CもDである。
ABCは同じ仲間だ。
よってA はDと言える」。
例えば「人間は脊椎動物である」と言う結論に対して「哺乳類は脊椎動物である。
サルも脊椎動物である。
人間と哺乳類とサルは同じ仲間だ。
よって人間も脊椎動物である」と言うことです。
「演繹法」は平易、「帰納法」は難
「演繹法」は自動的に正しい結論が得られますが、「帰納法」で先にある結論を正しいと導くのは推論が入ります。
そのため、比較的難しい論法になります。
しかし、多くのデータなどの事実から一つの結論を導きだす方法は、日常的に一般的に行われているのです。
経済予測や競馬の予想そして科学的な仮説を裏付けることなどが良い例です。
「演繹法」と「帰納法」とは
「演繹法」は三段論法です。
例えば「山は高い、一番高い山は富士山、だから富士山は山だ」「氷は氷点下になると出来る、氷は冬に出来る、だから冬は氷点下になる」などですが、「帰納法」は結論を複数の事実から正しいと推論していくことです。
例えば「人は動くもの、馬も動くもの、魚も動くもの、だから動物とは動くものだ」と言うことです。