「残業」は、所定の労働時間以降の労働です。

英語では「overtime work」で表されます。

「残業する」は「work overtime」です。

「残業手当」「超過勤務手当」は「overtime pay」です。

「超勤」は規定の勤務時間を越えて勤務することです。

英語では「overtime work」で表されます。

「超過料金は一時間に付き800円です」は「It’s 800 yen for each extra hour.」「We ask 800 yen for each extra hour.」です。

「超過勤務を断る」は「refuse to work overtime」です。

「残業」の意味

「残業」は、所定の労働時間以降の労働です。

「居残り作業」ともいいます。

「残業手当」は「超過勤務手当」の一種です。

以下のように使います。

今月は残業が多い 会社で8時まで残業する
毎日残業する 残業手当を支給する

<居残り>
以下のような意味です。

①居残ることです。

「残業」のことです。

「会社で居残りする」のように使います。

②勘定の支払えない妓楼の客が、妓楼の店に残ることをいいます。

落語に「居残り佐平治」という、遊郭に居残った男の話があります。

「超勤」の意味

「超勤」は、「超過勤務」の略です。

規定の勤務時間を越えて勤務することです。

以下のように使います。

四時間の超勤になります 超勤手当 超勤報告書 超勤時間

<超過勤務手当>
労働基準法、または労働協約で定めた所定の労働時間を超過して労働した場合(残業)、あるいは休日労働・深夜労働した場合に対し、その労働時間に応じて支払われれる割増賃金のことです。

「時間外労働手当」ともいいます。

労働基準法では、その率を通常の労働時間または労働日の賃金の25%以上50%以内と規定しています。

深夜業と時間外労働、または休日労働が重なる場合は、50%以上です。

これらの規準は、国際的基準に比べて劣位です。

<残と超の漢字>

「残」
字義は「そこなう」「きず」「むごい」「わるい」「のこる」「きえのこる」「煮た肉」です。

解字では、「歹+戔」で構成されます。

「歹」の部分は、「肉を削いだ後の骨」の象形です。

「戔」の部分は、「ずたずたに切る」を表します。

これらにより、「そこなう」を意味します。

転じて、「残りかす」を表します。

「超」
字義は「おどりあがる」「こえる」「遠い」です。

解字では、「走+召」で構成されます。

「召」の部分は「跳」に通じ、「飛び上がる」を表します。

「走」を付して、「飛び越える」を意味します。

「残業」は、 所定の労働時間以降の労働です。

「超勤」は、 規定の勤務時間を越えて勤務することです。

「残業」「超勤」は、類語です。

共通する意味は、「正規の勤務時間を越えて働くこと」です。

「残業」は、規定の勤務時間後も残って仕事をすることです。

「超勤」は、「超過勤務」の略です。

一定の勤務時間以上の仕事をすることです。

その中には「残業」も含まれます。

<時間外労働協定>
残業・早出などの時間外労働や、休日労働に関する事業所単位の労使間の協定のことです。

労働基準法第36条にその要件・手続きが定められています。

同法は、1993年の改定により以下のように定められています。

1日8時間・1週40時間労働制、週休制を原則とします。

使用者がこれに違反すれば、刑罰を科されます。

ただし、労働者の過半数で構成される組合、それがない場合は、労働者の過半数の代表との間で、
書面による協定を結び行政官庁にこれを届けた場合には、時間外労働や休日労働が認められます。

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