中高一貫校とは、中学校・高等学校それぞれ3年間の教育を一貫して行う学校です。

中学校・高等学校と形式上組織は分かれていますが、高等学校には無試験での入学、または優遇された形で入学することができます。

中等教育学校は、中学校・高等学校合わせて6年間の教育を一貫して行う学校です。

中学校・高等学校という従来の二つの組織ではなく、一つの学校として日本では1998年に法律で定められました。

中高一貫校とは

中高一貫校とは、中学校の3年間、高等学校の3年間の教育を一貫して行うための学校です。

ただし、この場合は中学校・高等学校に相当するそれぞれの組織が必要となります(中等部・高等部など)。

私立学校ではこのような形式をとっているところも多く、中学校から高校へはいわゆる「エスカレーター式」で進学することができるとされています。

また、中学校を卒業したのち、他の高校への受験・入学をすることもできます。

中学募集だけを行って高校での募集をしない完全型、中学校・高校が同じ設置者で、中学校卒業生はそのまま高校へ進学する一方で高校募集も行う併設型、設置者が異なっている連携型に分類されます。

中等教育学校とは

中等教育学校とは、1998年の学校教育法改正により新たに登場した学校です。

中学校・高校の教育、すなわち「中等教育」6年間を一貫して実施するための学校です。

中学校の教育課程に相当する前期中等教育課程3年を終えると、そのまま高校に相当する後期中等教育課程に進みます。

前期課程修了後に他校へ進学することはできますが、一貫教育という特性上、後期課程から新たに加わることは原則としてあまりありません。

中高一貫校と中等教育学校、学校としてのメリット

中高一貫校、中等教育学校のメリットとしては、中高一貫教育が可能となり、カリキュラムが柔軟かつ長期的視点で行う独自のものが可能になるということが挙げられます。

それによって、特色ある教育が可能となり、その学校独自の取り組みが見られるようになります。

中学校・高校の学習内容の入れ替えや先行実施ができることから、多様な進路にも対応できるとされています。

中高一貫校と中等教育学校、入る側のメリット

中高一貫校にしても中等教育学校にしても、一度入学することで高校進学への道も見えてきます。

先を見据えて生徒も保護者も行動しやすいとされています。

高校受験に追われることなく、高校の学習にスムーズに向かうことができると考えられます。

入学時に選考試験があるので、その部分での負担はありますが、入学すれば特色ある中高一貫教育を受ける機会を得ることができます。

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