号令は「人を動かすための大きな掛け声のこと」。
「大声命令」と言い換えると分かりやすい。
命令は「人を動かし、従わせるために出す指令のこと」。
「指令」と言うと分かりやすい。
号令は大勢の人を動かすために掛ける大きな声の命令・指令のことです。
例えば「前へならえ・起床・はじめ・全体止まれ」のような掛け声のことです。
命令は人を動かし絶対服従をさせるもので、背けば罰則がある強制的なものです。
「号令」は一人で大勢の人に掛けるものです。
「号令」は一人の指揮者が大勢の人に対して懸ける言葉のことです。
「号令」に従って全体は行動をするのです。
「号令」は全体に伝わるように大声でハッキリという必要があります。
例えば「ラジオ体操の掛け声・合宿の起床・就寝の掛け声」「隊列行進の号令」「格闘技試合の始めの合図」など多くの場面で必要なものです。
具体的な号令には「いち・に・さん!」「起床!」「全体進め!・全体止まれ!」「はじめ!」などがあります。
「命令」は相手を絶対服従させて動かすことです。
「命令」は指示や指図などの軽いものではなく、相手を絶対服従させる意図で行う強い指令です。
従わなければ罰則を課すことがあり、相当に強いものになります。
過去には戦時中の「出征命令・軍隊の指揮命令」など強制的絶対的なものがありました。
現代でも「業務命令」「転勤命令」「配置転換命令」「出張命令」などは仕事上必要なものです。
「命令」は「出征命令」のように命に係わるものから、「業務命令」という必要なために強制力を持たせるものまであるのです。
「号令」も「命令」の一つです。
「号令」は全体に「命令」するものになります。
普通は個別に行われる「命令」ですが、「号令」は全体にしなければならない「命令」なのです。
例えば、隊列を進めるために一人ひとりにいちいち「進め!」という「命令」を出せませんから、「全体、進め!」と全体に一度で行き渡るように大声でハッキリという訳です。
「号令」はまとめた「命令」と言えます。
従うことを前提にしていますが、従わなくても罰則はありません。
しかし、全体の統制を乱すことにはなります。
「号令」と「命令」とは。
「号令」は大きな掛け声で大勢の人に一度に命令を出すことです。
大全の人を必要な行動に移すために掛けられますが、比較的短い言葉で即座に内容が理解出来るようなものになっています。
例えば「はじめ!・全体進め!・一二三」などになり、通常は一人の指揮者が行うものです。
罰則はありませんが全体の統制が乱れることになります。
「命令」は必要に応じて強制力を持たせたものになります。
罰則もあり絶対服従を求めるものです。