全力は「持てる力をすべて出し切ろうとすること」。
自分が持っている力をすべて出し切って何かに挑むようなときに使います。
人間に対して使うことが多いです。
全開は「存在する能力を最大限まで高めようとすること」。
全開は人間ではなく、モノに対して使うことが多いです。
あらかじめ存在している能力の最大値に設定するようなケースで使います。
「全力」の意味
全力とは、持てる力をすべて出し切ろうとすることです。
自分の持っている力をすべて出し切って何かに挑もうとするような状況を示しています。
そういった意味で使うため、割と使用するシーンは多いと言えるでしょう。
何かに対して一生懸命取り組もうとするようなシーンでは、全力という言葉を使っていくことができますから。
十分に馴染みを感じられるはずです。
「全開」の意味
全開とは、存在する能力を最大限まで高めようとすることです。
特定のモノに存在している能力を上限まで使うようなときに、全開という言葉を使用するのです。
人間に対して使うのではなく、モノに対して使うので、どのくらいの能力まで引き出せそうかについて、事前に予想がしやすいという特徴があります。
ただ、あえて全開という言葉で表現する機会は多くありません。
「全力」と「全開」の用法や用例
「今回の仕事は非常に難解で、厄介な状況になりそうだ。
だから、気を引き締めて、全力で当たらないといけないだろう。
それくらいに大変なものだと思っておいた方が良いと思う。」
「航空機の推進力を高めるには、エンジンを全開にする必要がある。
そういった状況を実現できれば、推進力を多く生むため、スピードが出やすいんだ。」
全力と全開は使用する対象となるものに違いがある
全力と全開に関しては、持てる力を最大まで発揮しようとする意味なので、そこまで違いはありません。
しかし、全力は主に人間に対して使うものの、全開は基本的にモノに対して使っていくので、そこで大きな違いが存在しているのです。
全力と全開はかなり意味は似ているものの、そういった部分で区別をすることができると言えます。