ショウブは「サトイモ科の植物のこと」。
「菖蒲湯」と言い換えると分かりやすい。
花ショウブは「ショウブに似た葉の花のこと」。
「アヤメ」と言い換えると分かりやすい。
ショウブは菖蒲湯に使うもので香りがあります。
花ショウブはショウブの葉によく似ていたことからショウブの名前が付いていますが、アヤメの仲間の花です。
ショウブの花はガマの穂の様な形をしたものです。
「ショウブ」はサトイモ科
「ショウブ」は「菖蒲」と書きます。
独特の香りがあるショウブ湯に使われるショウブとはこちらのことです。
花を綺麗に付けているショウブと言われるものは「花ショウブ」のことです。
「ショウブ」の花はガマの穂の様に細長いもので穂全体に細かい花が付いています。
葉は剣の様に鋭く伸びたものです。
5~7月に開花します。
「花ショウブ」は「ショウブ」と誤解されています。
「花ショウブ」は大きな花を付けるものでアヤメ科になります。
「花ショウブ」は「ショウブ」の葉と形が酷似していたため、いつの間にか「ショウブ」と言えば「花ショウブ」のことになってしまいました。
ショウブ湯に使われていると思いがちですが、違います。
間違えないように「花」を付けるのですが、「ショウブ」として「花ショウブ」を紹介しているサイトが多いようです。
「菖蒲」のことは、昔は「アヤメ」と言っていたの
「菖蒲=アヤメ」ですから、「アヤメ」を漢字にすると「菖蒲」となります。
「アヤメ」は「アヤメ科」に入ります。
「アヤメ科」には「アヤメ・花ショウブ・カキツバタ」がいるのですが、「ショウブ」はいません。
「ショウブ」は別の種のサトイモ科なのです。
昔は「アヤメ」は「ショウブ」でしたから区別するために花が咲くものを「花アヤメ」と呼んでいました。
「ショウブ」と「ハナショウブ」
昔は「アヤメ」を「ショウブ」と言い、現代の「アヤメ」は「花アヤメ」と言いました。
ですから、昔は「ショウブ」と「花アヤメ」しかなかったのです。
現代は「ショウブ」は「ショウブ」で、花を付けるアヤメ科のものは「花ショウブ」と言い、「花アヤメ」は「花」が取れて「アヤメ」になったので、紛らわしく間違えてしまうのです。