副校長は、校長の次に位置づけられる管理職です。

イメージとしては、校長の業務を補佐するとともに、校長の命を受けて学校における日常の業務管理の一部を自らの権限で行うことができる職員です。

教頭は、校長・副校長の下に置かれる管理職です。

副校長と同様、校長を補佐するほか、学校における業務を整理し、授業等も行うとされる職員です。

副校長とは

副校長とは、学校教育法によると「校長を助け、命を受けて校務をつかさどる」職員であるとされています。

校務とは、学校運営に必要な業務全般を意味しますが、その学校の教育方針・教育内容、教員の管理、施設管理などが含まれます。

副校長は、校長の命を受けて、これらの業務のうち、分担して自らの職権で決定できる職員となります。

教頭とは

教頭とは、学校教育法では「校長を助け、校務を整理し、および必要に応じ児童の教育をつかさどる」職員であると定められています。

学校運営に必要な業務を整理・分担していくのが教頭の役割の一つと言えます。

また、学校における渉外担当としての役目を果たすこともあります。

授業は数時間であることが多いですが、行うことがあります。

副校長と教頭は同じではない

これまで、学校の管理職といえば、校長と教頭とされてきました。

国立大学の付属校では、校長が大学教授のケースがあるため、教員を副校長として据えるほか、東京都では、教頭職をすべて副校長とするなど、一見すると同じように見えるかもしれません。

しかし、二つは法律でそれぞれの役割が異なることが明らかにされているほか、副校長と教頭をともに配置している自治体もあります。

副校長のほうが、より学校運営に関する決定権が強いと考えてもよいでしょう。

副校長と教頭は、教員の多忙化も背景にある

そもそも学校の管理職として副校長を新設した背景としては、学校教員の多忙化も挙げられます。

学校に、教師に求められるものがあまりにも大きくなりすぎて、校長・教頭のみでは消化しきれない問題も多くなりました。

副校長を置いて問題や責任を分担することによって、多忙化の緩和につながると考えられています。

ただ、副校長と教頭が両方いる学校はまだそれほど多くありません。

教頭が基本的に必ず置かれるものであるのに対し、副校長は置かなくてもよいとされているからです。

しかし、学校現場の多忙化・疲弊化が叫ばれる中で、副校長・教頭の存在の重要性が一層増していくかもしれません。

おすすめの記事