「中程・なかほど」は、ある場所や時間の真ん中あたりを指します。
英語では「halfway」で表されます。
「映画の中程で」は「about halfway through the movie」「in the middle of the film」です。
「中位・ちゅうくらい」は、中間の程度のことです。
または、「大したことがない」という意味です。
「中間」という意味の場合「intermediate」「middle」「moderate」で表されます。
「中位に焼く」は「medium」です。
「大したことない」という意味の場合「not matter much」「not serious」です。
「中程・なかほど」の意味
「中程・なかほど」は、以下のような意味です。
①ある期間や時間の真ん中あたりを指します。
「中頃」「半ば」のことです。
②ある場所の真ん中あたりのことです。
③品質や順位などの中ぐらいの程度のことです。
以下のように使います。
成績は中程だった。
中程の品質
クラスの中程の成績を取りたい 公園の中程に池がある
来月の中程に完成します
<程の漢字>
字義は「のり・きまり」「ほど・ほどあい」「長さの単位」「みち・みちすじ」「標準」「はかる」「わりあてる」です。
解字では、「禾+呈」で構成されます。
「呈」の部分は、「突き出る」を表します。
これにより、「稲の伸びぐわいや突き出るぐあい」を表し、「ほどあい」を意味するようになりました。
「中位・ちゅうくらい」の意味
「中位・ちゅうくらい」は、中間の程度のことです。
または、「大したことがない」という意味です。
一茶の俳句に「めでたさも中位なりおらが春」とあります。
以下のように使います。
ブービー賞では喜びも中位だ
クラスの中では中位の身長だ
<位の漢字>
字義は「くらい」「位を占める」「人に対して用いる敬語」です。
解字では、「人+立」で構成されます。
「立」の部分は、「立つ」を表します。
これにより、「人がある位置で立つ」を意味します。
金文では、象形文字とされます。
人の立つさまにかたどっているとされます。
関連語の「中庸・ちゅうよう」
「中庸・ちゅうよう」は、「中程」と「中位」の関連語です。
以下のような意味です。
①偏らず常に変わらないことです。
不偏不倚で過不及のないことです。
「中正の道」です。
②「尋常の人」「凡庸」のことです。
③アリストテレスの徳論の中心概念のことです。
「過大と過小との両極の正しい中間を知見によって定めることです。
その結果徳として卓越する」とされます。
④儒教の総合的解説書です。
四書の一つです。
孔子の孫の「子思」の作とされます。
中庸の徳と誠の道を強調した書です。
一巻です。
以下のように使います。
中庸を得る 中庸を得た意見
「中程・なかほど」は、ある場所や時間の真ん中あたりを指します。
「中位・ちゅうくらい」は、中間の程度のことです。
または、「大したことがない」という意味です。
「中程・なかほど」「中位・ちゅうくらい」は、類語です。
「中庸・ちゅうよう」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「中間の程度」です。
「中程・なかほど」には、「来月の中程に訪米する予定だ」「話を中程で切り上げる」のように、「限られた時間・空間の真ん中あたり」という意味もあります。
「中位・ちゅうくらい」は、一般的に用いられる言葉です。
「ちゅうぐらい」とも読みます。
「中庸・ちゅうよう」は、どちらにも偏らず、程よいことです。
「中庸を得る」のように使います。