音読は「漢字を中国語の発音で表したもののこと。」
「中国語的発音」と言い換えると分かりやすい。
訓読は「日本語で意味を持たせた読み方のこと」。
「日本語的発音」と言い換えると分かりやすい。
音読みは中国語由来の発音ですが、中国語と全く同じとはなりません。
訓読みは日本で意味を持たせた分かり易い表記になります。
「音読み」は中国語の発音か近いもの
「音読み」は漢字を中国語的発音に真似て作られました。
例えば「かん」など同じ発音の漢字が多くありますが、区別は訓読みで判断することになります。
「音読み」は1~3音になり、2音の場合はある決まった音で終わる規則性があります。
「い・う・つ・く・ち・き・ん」で終わります。
3音の場合は「しゅう」など真ん中の音が小文字になるという規則性があります。
「訓読み」は日本語の意味を持たせてもの
「訓読み」は日本語に訳したものと言えます。
例えば「鳴」は「メイ」が音読み、「なく」が訓読みですが、「メイ」では意味は分かりませんので「なく」という訓読みで意味を知ることになります。
「良」の音読みは「リョウ」になり訓読みは「よい・よし」となり意味が分かります。
日本語には音読み・訓読みが必ずあるように思いますが、例外はあります。
「音読み」と「訓読み」の例外
「音読み」が存在しない漢字は日本で作られた文字になります。
例えば「菊」は「きく」という訓読みはあっても「音読み」は存在しません。
国字と言われる文字は150ほどありますが、原則として「音読み」はありません。
中国語由来ではないからですが、例外的に「音読み」が存在する文字もあります。
その文字を使い熟語にする際に音が必要になったものと考えられています。
また、「訓読み」がない漢字も例外的にあります。
「音読み」と「訓読み」の違い
「音読み」は漢字自体が中国のものですから、漢字を取り入れた時には「音読み」せざるを得なかったのでしょう。
当時の古事記・日本書紀などの書物は漢文で書かれていますが、日本語の要素も入っていたので、日本語を漢字の音に当てはめることも行われたようです。
漢文は日本語で読み下すことも出来るものです。
「訓読み」は「音読み」に日本語に翻訳して意味を持たせた読み方にしたものです。