臨時国会は「主に補正予算のために開かれる国会のこと」。

「補正予算国会」と言い換えると分かりやすい。

特別国会は「総選挙後の総理指名のために開かれる国会のこと」。

「総理指名国会」と言い換えると分かりやすい。

国会は通常国会の他に臨時国会・特別国会がありますが、法案審議は通常国会と臨時国会のみで行われます。

「臨時国会」は補正予算や通したい法案などの審議を行います。

「臨時国会」は必要に応じて開かれるもので、内閣または衆議院または参議院の総議員の4分の1の要求で開かれます。

主に補正予算の審議なのですが、緊急対策的な法案も審議されます。

会期延長は2回までとなっています。

補正予算は景気対策として編成されるもので、臨時国会は、戦後になり毎年開催が行われているのが実情です。

「特別国会」は首班指名をします。

「特別国会」は衆議院総選挙の後30日以内に開かれ、誰を次の総理大臣にするのかを議員の多数決で決めます。

同時に衆議院議長・副議長も選出します。

この国会は目的が首班指名ですから、法案審議は行いません。

会期延長は2回までとなります。

与党が議員の多数を占めていますから、当然与党から総理大臣は選出されるのです。

また、与党の総裁が総理になるのが恒例ですが、例外が過去にはありました。

「臨時国会」は臨時とはいえ毎年開かれ、「特別国会」は総選挙の後に必ず開けかれます。

「臨時国会」は戦後ほぼ毎年開かれています。

通常国会の様な150日会期は特に設けられていませんのでその都度決められます。

憲法の規定に則り、野党の要求で開催がされるかということは不定ですぐには開かれないこともあり、冒頭解散もしたことがあります。

開けば野党の追及に合うのは分かり切ったことなので、「与党の驕り」と言われてもすぐには開きません。

「臨時国会」と「特別国会」

「臨時国会」は通常国会の合間に招集されるもので、主に景気対策の補正予算を組む目的で開かれます。

同時に緊急法案も審議されます。

会期中予算委員会で野党の質問攻めにあいますから、与党は野党の要求があってもすぐには開こうとはしない傾向があります。

近年では原発汚染水問題・安保法運用・加計学園疑惑・新型コロナ対策で野党の要求がありました。

「特別国会」は総選挙後に開かねばならない首班指名国会のことです。

おすすめの記事