懸念は「これから起きると予想される心配なこと」。
「不安」と言い換えると分かりやすい。
心配は「あることを危ぶみ心から離れないこと」。
「懸念」と言うと分かりやすい。
懸念と心配は心という文字が入っている熟語で、両方とも心に引っかかること、心から離れないこと、心にある気になること、心にある不安感などを言います。
「懸念」は心にある不安感
「懸念」はあるトラブルについて、未解決のため継続して様子を見るため心に気に掛けることです。
悪い方に行かなければよいと念じることです。
例えば「健康診断でレントゲンに変な影が映っていたので、掛り付け医は肺がんの懸念があるため、CTを手配してくれた」「懸念には及びません」「そのような懸念をお持ちならば、調べてください」と使います。
「心配」は懸念すること
「心配」は「心を配る」と書きますが、心に気に掛けることで「懸念」と同義に使います。
例えば「ご心配には及びません」「心配事があるなら、何でも打ち明けて下さい」「心配で仕方がない」「心配していたのに何の連絡もないなんて困ります」「心配しても状況は変わらないのだ」「心配していたことは的中した」などと使います。
「懸念」より「心配」の方が不安感は強い。
「懸念」は心に留めることですが、「心配」よりは軽い気持ちと言えます。
「心配」は本気で不安になることですから、比較的程度が大きいと言えます。
「懸念する」「心配する」を比較してみると分かります。
「心配」は第三者でもすることですが、その時場合は「懸念」の意味合いが強いと言えます。
「心配」は当事者がするもので第三者よりは強いものです。
「懸念」と「心配」の違い
「懸念」は第三者が主にするもので、「心配」は当事者がするものと言えそうです。
場合によりどちらとも言えませんが、基本的にはそのようなものです。
心に生じた心配事に対する不安感の程度が少し違うのです。
「心配」は本当に心配事が既にあるため不安になることで、「懸念」は将来心配事があるかも知れないので不安になることです。