名神高速道路は、愛知県小牧市から兵庫県西宮市までを結ぶ高速道路です。
東名高速道路と直結しており、一体的に運用されています。
これにより、首都圏から中京圏、そして阪神圏の三大都市圏が結ばれています。
新名神高速道路は、三重県四日市市から兵庫県神戸市までを結ぶ高速道路で、21世紀に入ってから急速に事業が進み、順次開通されています。
名神高速道路とは
名神高速道路とは、愛知県の小牧インターチェンジから兵庫県の西宮インターチェンジまでの約190キロメートルを結ぶ高速道路です。
途中、岐阜県を通り、滋賀県の琵琶湖南岸を通過し、京都府・大阪府を通過します。
1963年に、日本初の都市間高速道路として、滋賀県の栗東インターチェンジから兵庫県の尼崎インターチェンジまでの71.7キロメートルが結ばれました。
当時はピクニック感覚で、路肩で写真撮影など、今なら危険行為になりかねないことも見られ、当時のほのぼのさを感じさせます。
1965年に愛知県の小牧インターチェンジから一宮インターチェンジまでが開通し、全線開通となりました。
新名神高速道路とは
新名神高速道路とは、三重県四日市市から兵庫県神戸市北区までの約150キロメートルを結ぶ高速道路です。
新東名高速道路・伊勢湾岸自動車道と直結して運用されており、名神高速道路が抱えている交通事情の解消のために、今も急ピッチで事業化されています。
6車線の区間もあり、名古屋・神戸間をほぼ直線的に結ぶことで、安全性の向上に努めています。
2023年度に全線開通を予定しています。
名神高速道路の抱える問題を新名神高速道路が解消
名神高速道路は、高度経済成長期以降の交通量の増加にともない、慢性的な渋滞が各地で引き起こされるようになりました。
そして、岐阜県関ケ原インターチェンジ付近の一帯は、若狭湾から伊吹山地を通って吹き込む冬の季節風「伊吹おろし」によって大雪が降り、豪雪地帯として認定されています。
悪天候が起こることから、交通障害が引き起こされることもあり、これらを解消するべく、新名神高速道路の着工が行われるようになりました。
名神・新名神は日本屈指の交通の大動脈
名神高速道路と新名神高速道路は、お互いに補完しあうダブルネットワークの関係になっています。
どちらかが不測の事態に陥ってしまっても、もう一方が役割を果たすことができるからです。
名神・新名神の間には滋賀県大津市に連絡路が、三重県亀山市に東名阪自動車道との連絡路があることから、日本の高速交通網の大動脈である東名・名神、新東名・新名神の機能が十分に発揮できるのです。