ツルは「ツル目ツル科に属する鳥の総称のこと」。
「タンチョウヅル」と言い換えると分かりやすい。
サギは「ペリカン目サギ科の水鳥のこと」。
「小さいツル」と言い換えると分かりやすい。
これらは姿形が非常に似ているのですが、同じ属ではありません。
ツルの方がはるかに大きく立派に見え、サギは細身で小振りの印象です。
「ツル」は大きな鳥
「ツル」は体長1.5メートルほどの鳥で、湿原や田んぼなどでカエルや魚などを食べる鳥です。
繁殖の時には「ツルの舞」が見られることで有名です。
「ツル」と言えばタンチョウヅルですが、冬になると北国から飛来し越冬をします。
日本では北海道・東部に飛来し繁殖をするのです。
羽を広げると2メートル以上にもなります。
「サギ」はツルに似ていますが、小型の鳥
「サギ」はペリカン目サギ科の水鳥です。
ツルやコウノトリそっくりの容姿ですが、身体は小さく、全体
に灰色か白の羽毛を持っています。
ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アマサギなどは「白鷺」と言われます。
ツルと同様、水田や川でカエルなどの両生類・爬虫類などを食べます。
空から魚が降ってくる事件は飛んでいるサギの仕業です。
「ツル」と「サギ」の語源について
「ツル」の語源は複数で「ツラなり」飛ぶ姿から、朝鮮語の「ツルミ」から、首の長い様「ツツラ」ということからなどがありハッキリしません。
「サギ」の語源は羽の白さから「サヤケキ」と言う説、「サ」は白を「ギ」は鳥を意味するという説、「シギ・トキ」ということから「キ・ギ」は鳥を意味します。
そのほか諸説あります。
「ツル」と「サギ」は似ていますが、違う属
「ツル」はツル目ツル科に属し、「サギ」はペリカン目サギ科に属す鳥ですから別の種類となります。
「ツル」は冬に飛来し、夏に北帰行をする渡り鳥です。
「サギ」の内ササゴイ・チュウサギ・アマサギなどの夏鳥は、4月ごろに来て冬に南方に渡り、また、一年中日本に留まるゴイサギ・コサギ・ダイサギ・アオサギなどの留鳥もいます。