「散らかす」と「散らかる」と「散乱する」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

散らかすは「ものなどをバラバラにすること」。

「意図的バラバラ」と言い換えると分かりやすい。

散らかるは「ものなどがバラバラになる様のこと」。

「自然的バラバラ」と言い換えると分かりやすい。

散乱するは「一面に散らばる様のこと」。

「広範囲バラバラ」と言い換えると分かりやすい。

これらの言葉はものなどがバラバラになることです。

「散らかす」は意図的な行為
「散らかす」は他動詞で意図的のため、目的語が必要です。

つまり何を「散らかす」のかと言うことです。

まとまっていたものを何かの目的をもってバラバラの状態にすることです。

例えば「子供はいつも遊び道具を散らかしたままにする」「獣は獲物を食い散らかす」「黒板に思い思いのことを書き散らかす」「散らかしたらかたづけようなどと使います。

「散らかる」は自動詞
「散らかる」は自動詞ですから、他動詞のように目的語が必要ありません。

つまり何を「散らかす」のではなく何が「散らかる」のかと言うことです。

例えば「紙屑が部屋に散らかる」「家の中はいろいろなものを散らかしている」「蜘蛛の子が四方八方に散らかった」「散らかってしまったものを集めるのは大変だ」などと目的語がありません。

「散乱する」も自動詞
「散乱する」は何かが「散乱する」ですから、自動詞になり、何を「散乱させる」と言う他動詞ではありません。

例えば「ダイヤモンドは光が多方面に散乱するのでキラキラと輝く」「風が吹いたので書類が散乱した」「積まれていたカートンが崩れ、ビンがそこら中に散乱した」「ゴミ袋が裂けたために、生ごみが散乱して生臭い匂いがした」などと使います。

「散らかす」は他動詞、「散らかる・散乱する」は自動詞
「散らかす」は何かを「散らかす」ので他動詞になり「散らかす」対象の目的語が必要の言葉です。

「散らかる・散乱する」は何がと言うことですから自動詞で目的語は必要とならず、「散らかる・散乱する」ものが必要になります。

他動詞では「ある物を散らかす」となり、自動詞では「ある物が散らかる・散乱する」となるのです。

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