排出は「不要なもの、邪魔なものを外に押し出すこと」。
世の中ではそういった仕組みがとられた設備などが多いですし、人間の身体も同様の状況になっています。
輩出は「優れた人物などを世に送り出すこと」。
特定の学校の卒業生の中から優れた人物が出てきた場合には、輩出という言葉で表現することが多く、そういう使い方がメジャーです。
「排出」の意味
排出とは、不要なもの、邪魔なものを外に押し出すことです。
邪魔なものが中に入ってきてしまう、溜まったままになってしまうと不都合な状況を発生させることが多いため、そのような仕組みはいろいろな部分で見られます。
人間の身体も老廃物を外に押し出すような仕組みになっているので、排出に当たる機能を備えていると言えます。
「輩出」の意味
輩出とは、優れた人物を世に送り出すことです。
特に学校などが対象になることが多く、優れた人物が出た学校はその人物を輩出したとして世間から注目されることがあるのです。
したがって、輩出はかなりプラスのイメージを持った言葉と評価できます。
ただ、優れた人物と言われるためにはかなりの功績を残さないといけませんが。
「排出」と「輩出」の用法や用例
「人間には排出機能がついている。
例えば尿や便が出るのはその機能によるものだ。
尿や便として身体の中の老廃物を排出しないと、人間は生きることができないんだ。」
「あの学校は有名人を非常に多く輩出しているな。
特に社会にとって有益な功績を残した人物が多く出ている。
何か特徴的な特別な教育でも施しているのだろうか。」
排出と輩出は意味自体は全く違う
排出と輩出は言葉としては似ていますが、意味は全然違う状況です。
排出は不要なもの、邪魔なものを外に押し出すという意味で、輩出は優れた人物などを世に送り出すという意味です。
したがって、それぞれは全く別の場面で使われることになります。
区別自体は難しくないので、混同するようなケースはなかなか考えづらいと言えますが。