「台詞」は、演劇やドラマなどにおける、演者が発する言葉が書かれたもの、あるいはそれに基づいて発されたものです。
それに対して、「科白」は、同じように舞台やドラマなどで演者が発しますが、厳密には発言のみならず、その演者が行うべき動きも盛り込まれています。
二つとも、読みは「せりふ」ですが、厳密には動きを伴うかどうかによる判断が大きいと考えられます。
「台詞」の意味
「台詞」とは、演劇においては演者が発する言葉となります。
基本的には、演者は、動きよりも先に台詞を覚えていかなければなりません、元々は日本語における「舞台詞」に由来しているといわれています。
舞台上で何を話すべきかを綿密に計画立てていました。
今でも日常的にセリフといえば「台詞」と書くことが多くなっています。
「科白」の意味
「科白」も本来であれば、演者が発するような言葉になります。
しかし、この場合は既に何をすべきか、どのような動きをすべきかというものを盛り込まれています。
「科白」は、その演者の発する言葉だけではなく、その演者がどのように動くべきなのかというのも含まれています。
もっとも、一般的には「台詞」と異なり、「科白」は動きも含めた形で覚えていく必要があります。
「台詞」「科白」の違いや用法
一般的にはセリフといえば「台詞」という漢字を充てることになっています。
「台詞」の場合は、いわゆる「決まり文句」のような用法もあります。
この言葉は日本語由来のものであり、「舞台詞」からとられたと言われています。
一方、「科白」はもともと中国由来で、「科」が演じる俳優たちの動作、「白」はその演者が発する言葉とされています。
同じ「セリフ」でもどのような違いがあるか
「台詞」と「科白」を確認したときに、大きな違いとしては、演者の動作の有無があります。
「科白」の場合であれば、俳優・女優陣の発言のみならず、動作をどのようにしていくのかということを確認しながら行っていくことが多いです。
一方、「台詞」は、脚本にあるような発言を中心に話すことが多いです。
発言も動作も、演じる上では非常に重要な要素ですが、どこに重きを置くかによって、「台詞」か「科白」か使い分けることになります。